蒼紅:第三十五話 楽園
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
程の部屋よりもかなり攻撃が激しいが、力の差は歴然で、迫り来る敵を返り討ちにする。
そして最後のエデンの兵士をソウが撃破する。
「同志パンテーラ…すみません… 後は貴女に…任せます…」
「「………」」
兵士の1人の最期の言葉に2人が黙ると、シャオが通信を繋いできた。
『2人共、あいつらは敵だよ。シアンの力を奪って、シアンを拐った…』
シャオの言葉に何も言えずに2人はシャッターを潜り抜け、階段を駆け上がると次の部屋に入る。
「いい加減にしろ!勝てないと分かっていて何故向かってくる!?」
「もう向かってくるな!命を無駄にするんじゃない!」
次の部屋に入ると、再びエデンの兵士とメカ群が2人に襲い掛かる。
元々争いを好まぬGVは勿論、相手が迫害された能力者であり、力の差が歴然の相手であるためかソウも表情を歪める。
「敵わぬことなど承知済み!少しでもお前達を消耗させられるなら…それこそが、我ら歩兵(ポーン)の死命!」
「馬鹿な…!」
「やはり…止められないのか…!」
パンテーラの為に命を賭して戦おうとする彼らにGVとソウは表情を険しくしながら迎撃する。
雷撃が迸り、兵士達とメカ群を蹴散らすと倒れた兵士の1人が口を開いた。
「全ては、我らが理想郷の為…」
その最期の言葉を聞きながら2人は部屋を出て階段を駆け上がると、ある神話の話を思い出す。
ギリシア神話のオルフェウスは、毒蛇に咬まれ死んだ妻を蘇らせるため、地の底の冥府へと赴き、冥王(ハデス)と1つの契約をしたと言う。
“地上に戻るまで、決して振り返ってはならない”……と、だがオルフェウスは誓いを破り、妻を永久に失ってしまう…。
何故か2人はそんな話を思い出していた。
「僕は振り返らない…!」
「このまま突き進むぞ!」
一気に突き進み、奥のゲートモノリスを破壊して奥に進むと、この辺りの空間が電脳化しており、凄まじい熱を感じた。
「やはりお前達か…テセオ、アスロック!」
ソウが鋭く2人を見据えると、テセオとアスロックも即座に能力の行使が出来るようにしていた。
「久しぶりっスねww、これよりテセオさんとアスロックのまさかのコラボのお知らせーつってwww…アスロック…油断しない方がいいっスよ?弟の方もマジで強いっスから」
「……普段、自分の能力に絶対の自信を持つお前がそう言うのならそうなのだろうな…行くぞテセオ…調理開始だ」
「まさかのタッグか…気を付けろGV…あのアスロックは強敵だ」
「兄さんがそう言うならそうなんだろうね…気を付けるよ…テセオも相当な強さだ…気を付けて」
単体でも相当な強さだった2人が手を組んで、最初から謡精の力を解放しながらこちら
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ