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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第四章 異能バトル
4-7
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か。

「アンドー。千冬は?」
「へ?」
「千冬は? 守らない?」

千冬ちゃんの不思議な感性にはいつも驚かされる。
「も、もちろん! 守るよ!」
「うん、守って」

そんなやり取りをしていると小声で灯代が
「ロリコン」
「いや! 今のは普通の返しでしょ!」
「はいはい、ロリコンはみんなそう言いますよね〜」
「安藤くんのことは今後、純潔の騎士(ロリコンナイト)と呼びます」
「さすがにひどくね??」

まあとりあえず鳩子も笑顔で笑っているのでよしとするか。

異能の訓練は今後も週ニで続けていこうという話になった。
文芸部は緩い部で週四日が活動なので半分を異能訓練に当てるのが妥当なところだろうとなった。

今日はもう帰ろうかという話になった時、部室のドアをノックする音がした。

「は〜い」
来客の対応はドアの一番近くにいる鳩子がするのが不文律のようになっている。

「?」
しかしこちらからは誰かがいるようには見えなかった。
「え? あ! どうも……」
誰が来たんだろう?

「あ、はい。えーっと、そしたらどうぞ……」

入ってきたのは、初めて見る精霊だった。
整えられた黒い長髪を後ろでまとめモノクルをかけている。
他の精霊と比べて容姿も雰囲気も落ち着いている印象だった。

「はじめまして。ほう、君達が……」

「……えーっと、どちら様で?」
「ん? ああ。そうか、まずは自己紹介からだな」

「自分は担当不在の君達の元へ急遽派遣された、担当精霊だ。リールートという。これからよろしく頼む」

「……え? まじで?」

これから夏休みのはずなのに、運命はまだまだおれ達をゆっくりさせてくれそうになかった。

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