リアル、入学式
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けじゃい、型を覚えて使いこなせ」
並下「はぁ」
担任宮野「メモしとけよ」
確かに理不尽なシステムや弱体パッチはあるが、嘆いても勝てない。変化した状況に適応した奴が勝つんだ。俺は頭を下げて、先生の言葉をメモした。
解散後
明日から毎日学校か。正直ずっとネプしていたいが、ネプはオートゲインシステムがある。放置していても経験値を稼いだり、ジョブ熟練度を上げたり、お金やアイテムを稼いだりするシステムがある。次にログインするまで延々と稼いでくれるので、時間に制約があるプレイヤーに優しい。
早乙女「おーい、高校でも空気か?」
こいつは早乙女駆(さおとめかける)同じ中学だった奴だ。スポーツ万能だが、強豪校に行くほどではない。この高校なら野球部でレギュラー取れそう…というよく分からない動機でここを受験した奴だ。
並下「目立ってしまった」
早乙女「何したんだ?黄金様のスカートめくったんか?」
並下「しない、捕まるだろ」
その黄金様…真砂黄金の周りに人だかりができている。他のクラスの奴や上級生も来ている。有名人なんだな。
早乙女「ま、どうでもいいや。じゃ野球部行ってくるわ、夏にはレギュラー取るから見に来いよ」
並下「俺は野球が分からん」
ぽちゃメガネ女子「並下くん」
並下「ん?」
ぽちゃメガネ女子「私と並下くんがクラス委員だって、先生が決めちゃった」
並下「聞いてないよー」
ぽちゃメガネの委員長「増山恵です、よろしくね」
並下(…俺は成績悪いのに、ネプする時間が減ったらやだなー)
14時、並下帰宅
さて、やっとネプができる。海が俺を呼んでるぜ!今日は18時集合だから、軽くならし運転と行くか。
母「お帰り、空」
並下「たでま」
母「あんたクラス委員長なの?先生からコミュ来たわよ」
並下「ちょwww」
コミュとはメッセージアプリ、別の世界のLIN◯のようなものだ。母のスマホを見ると、生徒と保護者全員参加のグループに、生徒の委員・係の一覧が流れている。合理的だが…怖い。
母「真砂黄金ってモデルやってる子よね、美人?」
並下「そだねー」
母「運が良いわねー」
母は邪悪な笑みを浮かべた、いや怖いから止めて。しばらくして、母出勤。近くの弁当工場で夕方からのパートをしている。俺も高校生になったら働きなさいと言われるが…工場こえええ!キツそうだ。でもその工場の弁当が高校で売られると…複雑だ。
まあそんなことより、ようこそ冒険の海オーシャニアへ!
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