蒼紅:第三十一話 凍結
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落としを脳天に叩き込み、地面に叩き付ける。
「どうした?ここまでハンデをつけてやっていると言うのにこの程度か?」
『目潰しなんて卑怯だよ!』
「先に不意討ちを仕掛けた馬鹿が何を抜かすか…弱すぎて話にもならん。さっさと保護者が待っている家に戻り、俺達に怯えながら過ごすことを勧めよう」
「ふざけるな!」
ダメージから復帰したアキュラが起き上がり、ブリッツダッシュで特攻する。
それを嘲笑うとエデンの兵士の死体から回収し、隠し持っていたナイフを取り出して雷撃を纏わせると軽く振った。
ソウの目の前で血飛沫が舞い、それに表情を歪めるソウの足元には顔を押さえて痛みに震えるアキュラの姿があり、その頭を踏みつける。
持っていたナイフは壊れてしまったが今のアキュラなら大丈夫だろう。
「終わりだな?」
『武器を隠し持っていたなんて卑怯じゃないか!』
「馬鹿か貴様は?戦場では使える物は使うのが基本だ…殺し合いに汚いも何もあるか。全く…いくらテンジアンとの戦闘で疲弊していたとしても貴様のような雑魚に一発喰らってしまうとはな…ふん!」
まずはアキュラの左腕を踏み砕く。
「ぐあああああ!?」
「腕を砕かれた程度で喚くな、鬱陶しい。次は右腕だ」
宣言通りに次は右腕を踏み砕く。
「がああああ!?」
「次は全身に風穴を開けてやろう。それとも斬り刻まれる方が良いか?最期になるのだから特別に選ばせてやろう。それとも両方か?」
戦闘も終わったことでサービスは終わったのか、銃を抜くとアキュラに向け、わざと急所を外してショットを何度も浴びせ、更に雷撃刃で斬りつける。
「があっ!ぐっ!!ぐあああああ!!」
「黙れ」
アキュラの絶叫を冷たい表情で見下ろしながら蹴り上げる。
そしてソウは何度もアキュラを蹴り飛ばしていく。
『や、止めて!それ以上やったらアキュラ君が死んじゃう!』
「やはり屑が作った機械は鉄屑だな…貴様は何を馬鹿なことを言っている?俺がこの屑を殺すつもりでやっているのだから死ぬのは当然だろう」
呆れたようにロロに言い放つと、そのまま無表情で何度も蹴りつける。
ロロはその表情に恐怖を覚える。
今まで倒してきたエデンの兵士は無能力者への憎悪や憤りを隠すことなく襲ってきたが、ソウはまるでアキュラを嬲ることに何の感情も浮かべていない。
まるでただの作業のように、アキュラをまるで虫を殺すように嬲り、返り血を浴びようと平然としたまま攻撃を続ける。
「全く…貴様のせいで戦闘服が血塗れだ…この服は特別な装備で貴様の命と違って貴重なんだ。スペアの服はあまり無いんだぞ…貴様の命では素材の一部にもならんな…まあいい、貴様は俺達とテーラ達共通の敵…
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