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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十一話 凍結
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い出す。

怒りと殺意に満ちたあの表情…本物の悪魔を見たような気がしたからだ。

「………その悪趣味な人形はさっきの鉄屑か?モルフォの出来損ないのコピーと言ったところか…先程の不意討ちといい、どこまでも人を苛立たせることに関しては貴様らは天才だな」

「流石の貴様もその体では満足に戦えないはずだ。今度こそ貴様の息の根を止めてやる…」

「片腕を潰したくらいで勝ったつもりでいるのか?流石は無能力者…どこまでもお花畑な頭をしている。寧ろこれで丁度いいハンデ…いや、これでもまだハンデにはならんな。貴様のような雑魚が相手ではな…ふむ、特別サービスと言う奴だ…この状態でカゲロウ無し、更に銃でのショットと雷撃刃、ノーマルスキルは使わない状態で相手をしてやろう…流石の貴様でもこれくらいのハンデを与えてやれば少しは戦いの形にはなるかもしれんしな」

「貴様…っ!」

『ど、どこまでも本気でムカつく奴…!』

テンジアンとの戦闘で疲弊し、片腕まで使えないと言うハンデがあるにも関わらず更にハンデを与えると言うどこまでもアキュラとロロを脅威として見ていないソウに2人は怒りを露にする。

「どうした?かかって来ないのか?それとも今更怖じ気づいたか?臆病者め」

「舐めるな!」

ブリッツダッシュでソウに襲い掛かるアキュラ。

ロロのソングオブディーヴァの力で出力は格段に上がっているが、まずソウはその突撃をギリギリまで引き付けて屈んで回避すると、雷撃鱗を展開してロロにダメージを与える。

『うわっ!!』

「ロロ!」

機械であるロロに紅き雷霆の力は絶大で、一瞬で殆どの機能を一時停止させる。

アキュラはロロを救出するために再びブリッツダッシュを駆使するが、ソウもまたマッハダッシュで回避に徹しながらある物を探す。

「(すまん、借りるぞ…こういう無駄に凝ったホテルなら…ありそうな物だが…あった…)」

道中でアキュラに倒されたエデンの兵士に胸中で謝罪しながらある物を回収する。

そして視界に観葉植物が入り、擦れ違い様に土を一握り掴んでそのまま真上にマッハダッシュで移動する。

「逃がさん!」

上昇したソウにアキュラも追従するが、ソウは握り締めていた土をアキュラの顔にぶつける。

「うっ!?」

目に土が入り、空中で制止するアキュラ。

カゲロウの弱点は攻撃でなければ透かせない。

故にこの目潰しは有効、そして拳のみに雷撃鱗を展開してアキュラの背後を取り、そのまま背中に強烈な一撃を叩き込む。

「ぐはあっ!?」

ダメージと共にヴァイスティーガーの機能をクラッキングし、カゲロウを無力化する。

吹き飛んでいくアキュラをマッハダッシュで追い掛け、真上を取ると回転の勢いを利用した踵
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