蒼紅:第三十一話 凍結
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とは出来ん…」
「…考え直してくれないか?君を倒せば…妹が…パンテーラが悲しむ」
「テーラのことに関しては本当にすまないと思っている。だが、俺はあいつらの兄だ。あいつらの願いを俺は叶えてやりたい」
「ガンヴォルトの願いは今の愚かな無能力者を滅ぼさずに能力者との共存だったね…そのような無理難題、とてもではないが、実現出来るとは思えない」
「そうだな、それは俺も同意見だ。実現させようとしたらどれだけかかるか見当もつかんし、お前達の方が余程現実的だ。だが、GVは誰に似たのか…頑固だからな。一度決めたことは何がなんでもやり通そうとする。だからこそあいつは強い……お前は復讐のためもあるが、テーラの…妹のために力を振るっている…そうだろう?」
「そうだ。妹の望みは僕の望みでもある」
「なら俺も同じだ。家族の願いを叶える。それが俺の戦う理由の1つ…勿論復讐などの個人的事情もあるがな」
「そうか…本当に残念だよ。パンテーラのことを思うと心が痛むが、あの子の障害となる君を生かしてはおけない。許してくれ」
「…謝るな…あいつの信頼を裏切ったのは俺だ…だが、俺はもうあいつから逃げるような真似はしない。悪いが力ずくでもミラーピースを返してもらうぞ!」
変身現象を起こし、剣を構えるテンジアンに対してソウも銃口に雷撃刃を発現させて構える。
テンジアンの剣とソウの雷撃刃が激突する。
「はっ!!」
「チッ!」
円月輪を発射してくるテンジアン。
それを何とか回避しながら距離を詰め、チャージセイバーの斬撃を見舞う。
しかしテンジアンも流石と言うべきか、ダメージを気にせずに剣を振るってくる。
ソウも雷撃刃で捌きながら蹴りを繰り出す。
テンジアンはそれをかわして氷柱を生成しながら突撃し、連続攻撃を仕掛けてくる。
「くっ!」
氷柱で移動範囲を限定されてしまったので何度か攻撃を受けてしまう。
最初はカゲロウで無効化出来たが、連続攻撃のためにEPエネルギーが枯渇し、何度か斬撃を受ける。
紅き雷霆により、体内の生体電流活性化で斬られた部分を即座に異常を正常に戻せるが、並みの相手では体が柔軟性を完全に失ってしまうだろう。
「僕の第七波動を受けても正常を保てるとはね」
「これくらいでやられる程、柔ではない。今度はこちらの番だ!」
エレキブレードを繰り出し、その雷刃波をテンジアンが回避するがそれは想定内だ。
本命はこちらだ。
「プラズマビット!!」
即座にビットを召喚し、ショットと雷撃弾の連射で回避後の隙を突く。
初見の上に不意を突いた攻撃のためにテンジアンはまともにそれを受けてしまう。
「ぐ…っ!?流石だ…ならばこれはどうかな?」
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