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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十一話 凍結
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どうしようもない怒りに震える。

「許…さん…っ…!貴様だけは…必ず…殺す…!」

「殺す?貴様のような死体を漁るしか能がないハイエナが俺をか?笑わせるな」

そのままアキュラを踏みつけ、絶対零度の瞳で見下ろす。

「貴様の使っている力の大半は俺達能力者から奪った物だ。それも貴様本人は戦わずに俺達が倒した宝剣の能力者の因子を回収してな。貴様自身が戦って奪った物なら別に俺は文句はない。ただ俺が許せないのは俺達が倒した相手の力を我が物顔で奪っていくことだ。そんな貴様をハイエナと言わずに何と言うんだ?小者である貴様が俺を殺すと?笑わせるな。貴様では俺には絶対に勝てん…それ以前に、ここで死ぬ奴にそんな機会は未来永劫訪れない。だが、俺も今…貴様に激しく苛立っていてな。簡単に安らかな死を与えてもらえると思うな?俺がうっかり力加減を誤って殺してくれることを貴様の大好きな神に祈るがいい」

再びアキュラを蹴りつけ、血が舞い、骨が砕けようと構わずに攻撃を続ける。

アキュラが完全に反応しなくなると、ソウは今度こそとどめを刺そうとする。

「鉄屑の元へ送ってやろう。あの粗悪な鉄屑も貴様を地獄で待っているだろう…尤もあんな鉄屑が地獄に行けるかは知らないがな」

首を切り落とそうと雷撃刃を発現した銃を振り上げた瞬間、閃光弾が投げ込まれ目を眩まされる。

「ぐっ!?」

視力が戻った時には既にアキュラの姿はなかった。

「…ふん、協力者がいたか。流石に生きていても戦う気も起きないだろう」

アキュラへの関心を失い、ソウはそのままホテルを後にしたのであった。
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