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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第三十一話 凍結
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いや、害虫だ。害虫は死体すら残さず消してやる」

銃の雷撃エネルギーのチャージが終わり、アキュラに雷撃刃のチャージセイバーを振り下ろそうとした時、ロロが間に入った。

涙を流しながらアキュラを庇う姿はGVなら動揺したかもしれない。

「ほう?人間の泣き真似か?そいつは冷却水か何かか?鉄屑に泣き真似とは随分と下らない機能を付けているな?機械にそんな機能を付けるとは所詮は無能力者か…邪魔だ退け。」

『嫌だ…アキュラ君は…アキュラ君は殺させない!お願いだよ…アキュラ君を殺さないで!!』

涙を流して懇願するロロだが、相手があまりにも悪すぎる。

「駄目だな、俺にはそいつを生かしておく理由がない。大体俺はこいつを何度も見逃してやろうとしたにも関わらずこいつは攻撃してきた。なら、殺されても文句は言えんだろう」

『そ、それは…な、なら…僕のミラーピースをあげるから…それで…それで見逃してよ!』

「そいつと貴様を始末してから奪えばいい話だ。それとも先に貴様から消えるか?」

どれだけロロが懇願しようと元々敵に対しては非情なソウには全く響かない。

「ロロ…そいつに…渡…すな」

「まだ無駄口が叩けるか」

「ぐはあっ!」

アキュラを蹴り飛ばして壁に叩き付ける。

『アキュラ君!止めて!これ以上アキュラ君を攻撃しないで!!』

「…こいつを復活させて俺に挑ませた奴の台詞とは思えんな。貴様があの時こいつを復活させずにさっさと撤退していればこいつは死なずに済んだと言うのにな…」

いい加減にロロが鬱陶しいと感じたのか、チャージセイバーでロロの胴体を横一文字に両断した。

『あ…』

両断されたロロは球体の形状に戻る。

「貴様は正常な判断も相手との実力差すら分析出来ん役立たずの欠陥品だ。まあ、この屑に相応しいと言えばそれまでだがな」

ソウの冷たい言葉が機能停止寸前のロロの心に突き刺さる。

「ロ…ロ…!き、きさ…」

「ミラーピースは貰っていく。貴様には分不相応な物だからな…アメノウキハシでの戦闘で学習するんだったな?貴様がどれだけ無駄な努力しようと俺に勝てるものか…アメノウキハシで貴様の玩具を破壊しただけではお花畑の貴様に身の程を知らせることが出来なかったようだからな…この新しい玩具で教えてやろう。」

ロロの残骸をわざわざアキュラの前に転がし、そのまま勢いよく踏み砕いた。

「ーーーーっ!」

「まともな判断も下せない欠陥品の鉄屑を代わりに処分してやった。俺に感謝しろ無能力者」

ついでにボーダーUも雷撃で跡形もなく破壊する。

「…っ…」

「あの玩具もこれから死ぬ貴様には必要ない物だ。破壊しても構わないだろう」

ロロも形見も破壊されたアキュラは
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