蒼紅:第三十一話 凍結
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これからの予定について話し合っていたソウ達にシャオが慌てた様子で駆け込んできた。
「2人共、大変だ!近くの街が1つ、エデンの構成員に乗っ取られたみたいなんだ。街全体が、突然氷に覆われて都市機能が麻痺しているらしい」
「街全体が氷にだと?…テンジアンか?」
ソウが尋ねるとシャオが頷いた。
「どうやらその街を侵攻のための活動拠点にしているようだね…氷は今も範囲を広げている。急がないと全てがエデンに支配されてしまうかも…テンジアンは、豪華ホテルを基地にしているみたい。 2人共…頼めるかな?」
「…まあ、良いだろう。だが今回は俺1人で行かせてもらう。テンジアンには個人的にも用があるからな…GVは念のためにここに残れ」
今回ばかりはソウも無理を通して単独での出撃となる。
凍結都市に足を運んだソウだが、足場が悪いことに少しだけ表情を顰めた。
『路面が凍結してるから滑りやすくなってるよ。何時も以上に慎重にね。ソウならマッハダッシュとホバリングを使えば少しはマシに動けるかも』
「ここでエネルギーの消耗が激しい俺の能力が恨めしくなるな…あの妙な力のおかげで大分マシになったが…」
『なら、GVに代わる?』
モルフォが言うとソウは表情を顰める。
「馬鹿を言うな、テンジアンとは俺が戦う。奴は…あいつの兄のようだからな。逃げられんさ」
『お兄さん…気をつけてね』
「ああ」
滑る床に注意を払いながら先に進み、前を塞ぐ機械群を蹴散らしながら先に進むと氷の城と化したこの国有数の高級ホテルが見える。
『ここは、国内外の著名人や権力者の御用達のホテルでもあったみたいだね』
「ふん、俺達には関係のない話だな。それにしてもやはりテンジアンの能力も以前より強化されていそうだ。この能力規模は異常だ。」
先に進み、マッハダッシュとホバリングで移動すると空中に氷柱が出ている場所に出た。
『空中に氷柱?』
「恐らく、空気中の水分が凍ったのかもしれん。これを利用して進ませてもらおう」
『ソウ、大丈夫なの?足を滑らせて氷柱から落ちたら危険よ?』
「救いようがない運動音痴のお前の宿主と一緒にするな」
『ひ、酷いよお兄さん…』
氷柱を飛び移り、上に登っていくと次の氷柱地帯に出た。
『ソウ、そこを登っていった先に、ゲートモノリスがある。破壊して先に進んで』
「了解した」
『『………』』
『シアン?モルフォ?どうしたの?』
『…何だろうこの感じ…?』
『ソウ、気を付けて…テンジアン以外にアタシの力を感じる…他のG7かもしれないわ』
「…分かった。覚えておこう」
移動してゲートモノリスを破壊し、ホテル内に侵入する。
「随分と無
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