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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第四章 異能バトル
4-6 決着
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た。
「千冬も、いいと思う」
今度はあたしがため息を吐いた。
「あー、顔あげてくれ」
二人は顔をあげた。
「さすがに懲りたと思うけど二度目は無いからな」
「ありがとうございます」
山下は驚いた後表情が綻び、命を救われたかのように感謝の言葉を連呼した。
********************
「よし! 帰ろうか! ってか千冬ちゃんその格好はどうしたの?」
「似合う?」
「え? う、うん、意外と」
「……(赤面する千冬)」
「……安藤くん、ロリコンはほどほどにしてください」
「今のアウトですか??」
安藤寿来はあっさり許してくれたっす。
まさか本当に許してもらえるとは思ってなかったっすけど。
「器のでけー人っすね」
「……ふん」
結果を見れば北高は負け。
おれっち達と砂川さん達は生き残ったとはいえチームは崩壊。
でもこれでよかったような気がするっす。
砂川さんは催眠で無関係の人達をこき使い汚い金を生んでいたっす。
それは山崎さんの家計を救っていたとはいえ、汚い金は汚い。
他人を不幸にして幸せになろうとするのは間違いだって気付けたっす。
「立てるっすか? ってか帰れるっすか?」
「……あいつのがそこそこ効いててよ、いけっかな」
さっき見てたっすけど絶対そこそこじゃないっすよね?
「しょーがないっすね〜」
山下は手を差し伸べた。
それを取る山崎。
立ち上がり肩を組む二人。
ふと見ると安藤達は治療も終わったのか、ワープゲートを作っていた。
「帰りましょうか」
「ああ」
ゆっくりと歩き出す。
「これからどうするか」
「……一からやり直しましょ。また二人で」
「……そうだな」
校門へ向かう。
すると安藤寿来がこっちに近付いてきたっす。
「なあ、山崎」
立ち止まる二人。
「……なんだ? やっぱり許せねーから殺すか?」
山崎さんは振り向かず問いかける。
「ちげーよ、そうじゃねー」
安藤寿来は否定したっす。
「借金があるんだってな、その為に参加してるって」
「……それがどうかしたか?」
確認の意味が分からずにいる二人に安藤寿来は驚くべき言葉を口にした。
「おれの知り合いに異能バトルに詳しい人がいてな。今度会ったらその辺り聞いといてやるよ。そこが分かれば返済に近づくかもしれないと思ってよ」
顔を指で掻きながら言う安藤。
山崎さんは目を見開い
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