爪編:トークルームW
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
る紫色で、桜の花弁の刺繍がところどころに施されている。
オウカの雰囲気に合うと思って選んだ物だ。
「よく似合ってるよ」
「ありがとうございます。ずっと…大切にしますね」
「エプロンなんだからどんどん汚してもらって構わないよ。使えなくなったら、また新しいのを贈るから」
「ふふ、そうなっても私、ずっとこれは、大切に取っておくと思います」
「オウカさんにプレゼント…うう…」
「お前もGVから宝石を貰っただろう。」
「お兄さん、それとこれとは話は別だよ!」
(シアンは焦りを感じた)
《GVに差し入れ》
「ふぅ…」
ダートリーダーの整備が一段落し、一息吐く。
ふと時計を見ると、整備を始めてから2時間が経過していた。
「お腹空いたな…」
軽食でも作ろうかと思い、自室を出ようとすると、見慣れない物が目に入った。
扉の近くにトレーが置かれている…。
トレーの上には、ブラックコーヒーとサンドイッチ、そして書置きがあった。
“お疲れ様です。根を詰めすぎないようにして下さいね”
「オウカ…」
隣の部屋を見ると、兄さんの部屋の前にも置いてある。
彼女の気遣いに感謝しつつ、僕はサンドイッチに手を伸ばした。
《カップ焼きそば Take.2》
キッチンにカップ焼きそばが置かれている。
「珍しいね、オウカがインスタントを買うなんて」
「新商品と書かれていたので、気になって買ってしまいました」
「…オウカは、カップ焼きそば知ってるんだね」
「…?はい、勿論?あ…ですが、かねてから気になっていたことがあるんです」
「うん?」
「お湯を注いで、3分経ったらお湯を捨てて出来上がり…一体、どの段階で麺が焼かれているのでしょう?」
「ね?ね?気になるよねそれ?テーラちゃんにも聞いてみたけどテーラちゃんも分からないんだって」
「まあ、テーラさんにも?きっと特別な工夫がされているのかもしれませんね」
「2人共…」
「何故分からないんだ…こいつらは…お前達、その…何だ…それは焼きそばに似せた物…ようするに焼きそば風のカップ麺だ。実際に焼いている訳ではないぞ?完成形を似せているだけだ」
「そんな…!?」
「まあ…!」
シアンはショックを受けてオウカは驚いていた。
(シアンとの心の繋がりを感じた)
(パンテーラとの心の繋がりを感じた)
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ