爪編:トークルームW
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ォがいた。
「モルフォ……人をからかうんなら、兄さんに報告するよ?」
『じょ、冗談よ』
「(…………妹、か)」
(シアンとモルフォは焦りを感じた)
《夜空》
オウカが庭に出て、夜空を見上げていた。
「星を見ているの?」
「満月です。GVとソウさんも一緒に見ませんか?今晩は一段と大きく見えて……くしゅん!」
「…何か温かい物を用意してやる」
兄さんはそう言うと台所に向かっていった。
「あんまり長く夜風に当たっていると風邪を引くよ」
上着をかけようとした時、僕の手がオウカの肩に触れた。
冷たい…かなり冷えているみたいだ…。
「そろそろ戻ろうか。体を冷やすのは良くないよ」
「ふふ…GVの手、温かいですね」
そう言うと、オウカは僕の方に体を寄せてきた。
「こうしてくっついてるともっと温かいからへっちゃらですよ。なので、もう少しだけ、お願い…出来ませんか?」
「オウカ…」
「もう少しだけ付き合ってやれGV。」
兄さんはそう言って僕とオウカにカップを渡す。
中身はホットミルク…一口飲むと蜂蜜の甘さが広がる。
「ふふ、美味しいです。ありがとうございます」
「気にするな…以前の礼だ」
それだけ言うと兄さんは部屋に戻ろうとする。
「そうだ…GV、明日は俺が作るから遅くまで起きていても構わない…オウカの相手をしてやれ。お前をオウカと一緒にいさせることがオウカへの一番の礼になりそうだ」
「…兄さん…疲れてるんじゃ…」
「お前は俺を何だと思っている?」
(シアンは焦りを感じた)
《歯ブラシ》
夜、洗面台で歯磨きをしていると、オウカが後ろから顔を覗かせた。
「GV、すみません。後で少し手伝ってもらいたいことが…あ…っ」
「どうしたの?」(歯を磨きながら)
「…………いえ、何でもないです。歯磨きが終わったら、居間の蛍光灯の取り替えを手伝ってもらえませんか?」
「…?うん、いいよ」(歯を磨きながら)
歯磨きを再開しようとして、はたと気付く。
僕が使っている歯ブラシは…オウカの物だった
「ああー…」
様子がおかしいことに気付いたのだろう。
兄さんとシアンが顔を覗かせて来た。
「G…GV…そ、それ、オウカさんの歯ブラシ…」
「歯ブラシは個人で別々の場所に置いておいた方が良いかもしれんな…」
オウカは気付いた上で、気にしてない様子だけど…とりあえずこれは念入りに洗って、明日、新しい物を買ってこよう…。
(シアンは焦りを感じた)
《2人でGVを》
「ねえ、オウカさん…オウカさんはその…GVの…GVの…何にな
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