爪編:トークルームW
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立っていて紅茶を私に差し出してました。
「あの!?ソウ!?どうしてここに!?」
「それはこちらの台詞なんだがな…今日は簡単なミッションがあったからそれを終わらせて…寒いから自販機で飲み物を買おうとしたらお前がいただけだ…とにかくさっさと受け取れ」
「あ、はい」
温かい紅茶を飲んで一息吐くと、ソウもコーヒーを飲んで一息吐きました。
「エデンの任務か?」
「………ええ」
「そうか……」
「詳しく聞こうとしないのですね」
「聞けば答えるのか?」
「いいえ」
「ふん、そう返ってくると分かっているから聞かないだけだ。」
「ふふ、すみません…」
そして沈黙する私達ですが、不思議と苦痛ではありませんでした。
「テーラ…もう少し…時間は取れるか?」
「え?」
「せっかく会えたんだ…もう少し話したい…嫌ならいい」
「…エデンの情報は渡しませんよ?」
「そう言うことじゃない…お前とは個人として話したいんだ」
「…それなら少しの間だけですが構いません…」
少しの間だけ、エデンの巫女としてではなく彼の知る私として…。
(パンテーラとの心の繋がりを感じた)
《雷霆兄弟の妹分》
本を読むオウカの目に涙が浮かんでいた。
「その本、前に読んでいた…ロボットの話と同じで悲しい話なの?」
あの後に僕も例の作品の続編や派生した物語を読んでいるが、派生の物語に出る主人公の彼は記憶を失いつつも最後の最後まで自分の信じる物のために、己の信念を曲げずに戦い抜いて最後には消息不明となる最終話には残念と思いながらも感動した。
「いえ、兄と妹の家族愛を描いた、良いお話ですよ。GV達とシアンさん達によく似ているんです」
「似てるっていうのは、その本の兄妹に?」
「はい…何時も見ていて思っていたんです。GV達とシアンさん達からご兄妹の絆のようなものを感じる、と」
「兄妹、か…確かにシアンとモルフォは、僕や兄さんにとっては妹のような存在なのかもしれないな…」
「シアンさんが妹なのは分かりますが、モルフォさんもですか…?」
「モルフォはシアンの第七波動でシアンの願望が具現化したような存在だから…」
だからモルフォは見た目はともかく、中身はシアンと大差がない。
事実、小さくなってからはよりシアンに近い雰囲気を纏っている。
僕には兄さんしか家族がいない、そしてモルフォはシアンの第七波動だけど家族で姉同然だ。
おまけに皇神にいたという同じ境遇だからこそ共感を感じて僕達は一緒にいるのかもしれない。
「でも、テーラは妹と言うより…」
『義姉?将来テーラがGVの義姉に…』
振り返るとシアンとモルフ
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