第五十四話 最後の学期になってその二十五
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「もっともちっちは一人しかってタイプだけれど」
「あっ、わかるのね」
「見てるとね。だって男女関係お堅い考えだから」
「夫婦揃ってだからね」
おみちの教えの一つです、夫婦が円満であればそれが何よりもいいという考えです。そうなる為の努力も必要ということで。
「それでなのよ」
「ちっちのお父さんとお母さんもよね」
「そうなの。お祖父ちゃんとお祖母ちゃんもよ」
父方の方も母方の方もです。
「有り難いことにね」
「だからちっちもなのね」
「そうなの、彼氏か旦那様がいたら」
相手のその人がです。
「私はね」
「浮気もしないのね」
「そんなことしないわよ」
絶対にとです、私は言い返しました。
「何があっても」
「そうよね、だからね」
それでというのです。
「そのことについても真面目よね」
「真面目っていうか」
「違うっていうのね」
「私は融通が利かないって言われるから」
「全然。ちっち柔軟よ」
融通が利かないわけじゃないというのです。
「何でもね」
「そうかしら」
「器大きいし。杓子定規じゃないから」
そうした人ではないというのです。
「けれど自分が守るって決めたことは絶対に守るから」
「真面目だっていうの」
「そうよ、ちっちは真面目なのよ」
自分が守ると決めたことはしっかりと守るからというのです、どうも真面目というのはそういうことみたいです、少なくともこの娘にとっては。
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