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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
TRICLE STARGAZER
TRSG-JP005《真紅の花よ、開け》
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―――― Turn.7 End Phase ――――

1st/Sakura Yagami
◇LP/8300 HAND/0
◇《水精鱗−リードアビス》ATK/2700
◇《海皇の狙撃兵》ATK/1400
◇《海皇の竜騎隊》ATK/1800
◇set card/mo-0,ma-0

2nd-A/Tragoedia
◇LP/LOSE HAND/-

2nd-B/Ren Kazami
◇LP/ 400 HAND/1
◇set card/mo-0,ma-0


「くっ、逃げられましたか……」

 夜神さんのディスクから放たれた黒紫色の鎖は、アイシアの直前で空を切った。
 ……よかった。彼女は無事に階段を駆け降りていったようだ。

「あーあ、泣かせちゃった……」
『……だろうな。昨日仲間になった貴様が、その翌日には死亡……仲間思いの人間ならば、誰だってそうなるだろう』
「死亡、か……」

 いや、正確にはもっと酷いんだけど。やっぱり、今から死ぬってわかると本当に怖い。

「……そうだ。トラゴエディア様」
『どうした。遺言だけなら伝えておけるぞ』
「ああ、うん。それもあるんだけど」

 一呼吸おいて、俺は1つの予想をトラゴエディア様に話すことにした。

「アイシア=エリュシオンに憑依したのは……たぶん、俺のもう一人の姉さんだ」

『もう一人の、姉だと……?』
天河(あまかわ)紗姫(さき)。沙耶姉の実の姉で、俺の義理の姉。俺が中学2年のときに、交通事故に巻き込まれたんだ」
『そして、この世界に転生したと』
「転生……ああ、うん。そうなのかな? とにかく、あれは高校1年の時の紗姫姉だと思うんだ」

 これが俺の予想。アイシアさんと紗姫姉の共通項が多かったように感じたために導かれた、解説なき回答。

『……ああ、なるほど。貴様らがそうだったということか』

「え?」
『"未来の妹と弟が助けに来てくれた"……魔女はそう言っていた』
「あ……!」
『何故かは知らないが、気づかれたくなかったんだろうな。今までにそれを話したのは我と奴の従者だけらしい』

 当たっていた。やっぱり、アイシアさんは紗姫姉だったんだ。だとしたら、本当に悪いことしたな。紗姫姉を泣かせるなんて……。

『……話しすぎたな。続きは闇の世界で語るとしよう』
「ん、了解です」
『安心しろ。我は負の感情……つまりは闇そのものだ、少なくとも貴様らを悪いようにはさせん』
「ありがとうございます」

 最後にもう一度深呼吸し、再び敵に向かい合う。

「……諦めてください。最早デュエルを続行する意味はないですから」
「ところがどっこい、そういうわけにはいきたくないんだよね」

 時間を稼ぐと言って
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