第7章:神界大戦
第221話「抗いの光」
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せていたイリスすら、目を見開いていた。
「如何にこちらから干渉出来ない理力と言えど、防御は出来る。……侮ったな神共」
満身創痍な状態で、優輝は不敵に笑う。
まだ足掻けると、まだ終わっていないと、笑って見せる。
「『どうやって……』」
「『……唯一、なのはだけは洗脳に耐えていた。それに気づいてからは、集束しているエネルギーごとなのはを魔法と霊術で隠していた』」
神々が優輝に警戒を集中させていたからこそ出来た事だった。
足掻き続ける優輝に注視するばかりに、なのはへの警戒を疎かにしていたのだ。
そのために、単純な認識阻害でなのはの存在を隠し通せた。
「さぁ……脱出するぞ……!」
「でも、出口は結界で……!」
相手にとって想定外の事態。
その絶好の隙を使って優輝は脱出しようとする。
しかし、出入り口を塞ぐ結界は健在だ。
それをどうにかしない限り出られないと、司が言う。
「司」
「……えっ?」
「……お前が、破るんだ」
直後告げられた言葉に、司は一瞬反応が遅れた。
「や、破るって……どうやって……」
「司は僕以外で唯一“格”の昇華が可能だ」
「でも、成功させた事なんて……」
結局あの時祈梨に止められて以来、司は“格”の昇華にチャレンジしていない。
祈梨が負担なく“格”を昇華出来たため、必要ないと皆思っていたからだ。
「“やってない”だけだ。失敗続きな訳じゃない。……大丈夫だ司。……信じろ、僕を。そして、何よりも自分自身の可能性を」
「っ……分かった……!」
優輝の言葉には不思議な力が感じられた。
その言葉に促されるように、司は覚悟を決めて祈りの力を開放した。
「っっ……!」
ジュエルシードも優輝の光で元に戻り、再び光を放つ。
“ぶわり”と司の周囲を舞い上げるように力が集束する。
「ッ、させません!」
「妨害こそ、させるか……!」
我を取り戻したソレラが行動を起こそうとし、先に優輝が牽制する。
放たれた剣と魔力弾に、思わず神々と“天使”は対処する。
一人も倒す事は出来なかったが、防御及び回避による隙が生まれる。
「他は司を守れ!仲間を、自分の可能性を信じろ!」
「ッッ……!」
再び優輝の言葉で不思議な力を感じる。
今度は司以外の全員にもそれは感じられ、それによって戦意が復活する。
「攻撃は依然通じない。だけど、防御は出来る。守る事に集中するんだ!」
「っ、了解!」
すぐに動いたのはとこよと紫陽だ。
霊術で多重に結界を展開し、僅かにでも防
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