暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第7章:神界大戦
第221話「抗いの光」
[4/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
せていたイリスすら、目を見開いていた。

「如何にこちらから干渉出来ない理力と言えど、()()()()()()。……侮ったな神共」

 満身創痍な状態で、優輝は不敵に笑う。
 まだ足掻けると、まだ終わっていないと、笑って見せる。

「『どうやって……』」

「『……唯一、なのはだけは洗脳に()()()()()。それに気づいてからは、集束しているエネルギーごとなのはを魔法と霊術で隠していた』」

 神々が優輝に警戒を集中させていたからこそ出来た事だった。
 足掻き続ける優輝に注視するばかりに、なのはへの警戒を疎かにしていたのだ。
 そのために、単純な認識阻害でなのはの存在を隠し通せた。

「さぁ……脱出するぞ……!」

「でも、出口は結界で……!」

 相手にとって想定外の事態。
 その絶好の隙を使って優輝は脱出しようとする。
 しかし、出入り口を塞ぐ結界は健在だ。
 それをどうにかしない限り出られないと、司が言う。

「司」

「……えっ?」

「……お前が、破るんだ」

 直後告げられた言葉に、司は一瞬反応が遅れた。

「や、破るって……どうやって……」

「司は僕以外で唯一“格”の昇華が可能だ」

「でも、成功させた事なんて……」

 結局あの時祈梨に止められて以来、司は“格”の昇華にチャレンジしていない。
 祈梨が負担なく“格”を昇華出来たため、必要ないと皆思っていたからだ。

「“やってない”だけだ。失敗続きな訳じゃない。……大丈夫だ司。……信じろ、僕を。そして、何よりも自分自身の可能性を」

「っ……分かった……!」

 優輝の言葉には不思議な力が感じられた。
 その言葉に促されるように、司は覚悟を決めて祈りの力を開放した。

「っっ……!」

 ジュエルシードも優輝の光で元に戻り、再び光を放つ。
 “ぶわり”と司の周囲を舞い上げるように力が集束する。

「ッ、させません!」

「妨害こそ、させるか……!」

 我を取り戻したソレラが行動を起こそうとし、先に優輝が牽制する。
 放たれた剣と魔力弾に、思わず神々と“天使”は対処する。
 一人も倒す事は出来なかったが、防御及び回避による隙が生まれる。

「他は司を守れ!仲間を、自分の可能性を信じろ!」

「ッッ……!」

 再び優輝の言葉で不思議な力を感じる。
 今度は司以外の全員にもそれは感じられ、それによって戦意が復活する。

「攻撃は依然通じない。だけど、防御は出来る。守る事に集中するんだ!」

「っ、了解!」

 すぐに動いたのはとこよと紫陽だ。
 霊術で多重に結界を展開し、僅かにでも防
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ