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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
黒星団-ブラックスターズ-part5/奪われたデルフ
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った彼に、ブラックのカードを咄嗟に避けることはできなかった。
「ブラックちゃん、お待ちなさい!」
「ブラック!シルバ、ノヴァ!」
スカロンたち妖精亭の面々の引き止める声にも耳を貸さず、サイトが今の一撃を受けてよろめいたわずかな間に、ブラックたちは完全にその場から姿を消した。
サイトは顔に見事に張り付いたカードを剥ぎ取る。ご丁寧に粘着性のある作りだ。
その札を見ると、

『あなたのマジックアイテム、確かに頂きました。土くれのフーケ』

本物のフーケも実際に行った、ふざけた領収証が記載されていた。サイトはグシャっとそこ領収証を握りつぶした。
そんなとき、サイトたちのもとへムサシとヤマワラワが駆け寄ってきた。
「ムサシさん!ヤマワラワもよかった、無事だったんですね」
さっきサイト達と連絡が取れない様を見ていただけに、なにかあったのではと危惧していたが、本当に無事だったようでホッとする。再会を喜んでテファをヤマワラワと抱擁を交わす。だが安心してる状況ではない。
「みんな、ごめん!さっき変な女の人が現れて、ジャンバードが占拠された!」
さっきブラックが言っていた通り本当にジャンバードは彼女らの手に落ちていたようだ。
「くそ…あの女…!」
自分の相棒といえるデルフをみすみす盗まれ、それを取り逃がすという始末。サイトは、絶対にデルフを奪い返し、盗んだ犯人への報復を心に誓うのだった。



一方、魔法学院で同時期に舞踏会開催の説得活動にいそしんでいたルイズたちだが…
「ルイズ」
「…………」
クリスが声をかけてもルイズは返事をしない。サイトたちが出発して以来、ルイズは妙にイライラとモヤモヤが募って落ち着きがなかった。
出かけて行ったサイトが、シエスタと必要以上にイチャイチャしていないか、そんなことばかりを考える。だから説得活動に身が入らず、二人以外…特に平民向け舞踏会を開こうと提案したクリスや、面白そうだから見逃せないとキュルケや、そんな彼女を当たり前のように助けようとするタバサ等が説得活動を行っていた。対するルイズは、校門が見える校舎入り口の方で、ひたすらそこから移動することなくウロウロしてばかりだった。
「ちょっとルイズ、あなたさっきから校門の方ばかりを眺めているじゃない。やる気を見せたんだから、ちょっとは真面目にやったら?」
自身の興味で動いてばかりのくせに、今ではこの憎たらしい女の方が大真面目に舞踏会のことを考えている。
「煩いわね…あんたは元々面白半分で便乗しただけじゃない」
「冷たいわね〜。あたしだってこのイベント楽しみなんだから。なのに賛同していたあなたがそんなんじゃ、成功するものも成功しないわよ。一人説得するだけでも大変なの、わかるでしょ?」
キュルケの言うことは正しい。怪獣災害の影響で学院から生徒を
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