T La bambina da I'ARIA…
第003弾 その後新学期の朝
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りたくねえ・・・・。
で、その「りこりんタイム」に便乗するクラス全員。
=バカ騒ぎ開幕。
新学期早々シンクロ率高いな!あなた達。
この状況にちょいとイラッと来ている私である。
ゆとり先生も「早くこの状況鎮めてね(ニッコリ」と言わんばかりに私に殺気を飛ばしている。・・・・・なんでや。
皆、ゆとり先生の濃密な殺気をさっさと察しろ!!!(懇願)
そう思っている矢先だった。
突如として.45ACP弾の奏でる轟音に、クラス中が凍てついた。
無論、何をせずとも発砲されることはほぼ無いに等しいのだから、必ずしも、物事の濫觴には原因があるわけで。
今回のそれは、神崎・H・アリアだった。二丁拳銃のガバメントを、抜きざまに発砲したのである。
なんて苦笑している暇もなく、.45ACP弾特有の轟音が耳を劈き、その銃弾が私に向けて飛来してくる。
それを、もののついでに、傍らにあった防弾仕様の下敷きで防いで。
そのまま軌道を逸らして、これまた防弾仕様のゴミ箱にホールインワンさせてから、私は『さて、どうしようか──』と考えを巡らせた。
というのも、このアリアの一連の行動。私を激昴させるのにはこれ以上ないほどの愚行であるからして……。うん、決めた。そうしよう。
人知れず口の端を歪める私にアリアは興味を示さず、それでも眼中にはあるが、といったかのように訝しげな表情を浮かべてから、頬を紅潮させて、宣言した。
「れ、恋愛だなんて──くっだらない!」
少なくとも、クラス中の恋愛観を否定するような言動で。
「全員覚えておきなさい! そういうバカなこと言う奴には──」
ひと呼吸おいて。
「──風穴空けるわよ!」
……さて、ここらへんでいいかな。
そう胸中で呟いてから、私はアリアの腕を掴む。刹那、アリアの表情が緊迫したモノに変わったことは言うまでもない。
へぇ、これだと予見できてたように感じるなぁ。してたのかな。
まぁ、そんなことはいいや。
「ねぇ、アリア」
「……何よ」
「お話・・・・しよっ♪」
「『お話、しよっ』・・・って何よ?凪優……目! 目が笑ってないわよっ!」
「そんなことはいいからいいから。さっきのお返しも兼ねて、ね」
アリアの必死な抵抗も虚しく、まぁ私が免罪符、慈悲、贖罪なんて与えるわけもなくて。問答無用だ。コノヤロー。
胸中で毒を吐いて、ズルズルと強引に引きずりながら、強制連行だ。
「ちょっと、アンタたちっ……! 助けなさいよっ!」
アリアはクラスメートたちに助けを求めるものの、誰一人として傍観しているだけだった。そんなに面倒事に巻き込まれたくないのか。
しかも合掌してる奴までいるし。どうなってんだよこのクラス。
「ほら、アリア。行こっ?」
──そうして
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