暁 〜小説投稿サイト〜
異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第四章 異能バトル
4-4
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を。合流は後で考えましょう」
「りょうかい」

????????????????????????????????????????????

最初の爆発から間髪入れず、今度は手榴弾のようなものが近くに転がってきた。
「鳩子!」
「きゃ!」
暗闇の中で手榴弾に気付かない鳩子を引っ張って連れ出す。
爆発は先程よりも小さかった。
更にもう一つ足下に転がされるも、追い越してこれを回避。

敵の接近を警戒したものの近付いてくる者はいなかった。
敵がなぜ追撃しないのかが読めなかったが、
「そうか! 分断を狙ったのか!」
「へ?」
よく見れば橋の崩壊も広がっている。
これでは合流できない。
そうなるように手榴弾を投げたみたいだ。
「あたし達がバラバラになるように仕向けたのよ。それはつまり……」

爆弾魔は未だ姿を現さない。

「ここからはプレイヤー同士の戦いよ。鳩子も気を引き締めて」
「う、うん。分かった」
爆弾を生み出すという異能の特徴状、接近されては困るはず。
罠を配置して近づけないようにするのがセオリーならばこの先はまず爆弾が仕掛けられているだろう。

一見茨の道だけどこっちには鳩子がいる。
「ということで鳩子。この先の二階を水浸しにしちゃって!」
「うん! りょうかい!」
爆弾は水をかけるとショートしてかえって爆発しやすいと聞く。なので水で覆えば先に爆発させる、またはシケさせることが出来るはず。
子供なら溺れるくらいの高さまで水が流れ、廊下と教室を覆い尽くした。
所々で爆発が起きているのをみると読みは当たったらしい。
「オッケー、鳩子。止めてみて」
ある程度時間が経ち鳩子の元へ水が引いていく。
教材やら机やらイスやらが流され津波の被害に遭ったかのような酷い有り様だがそこはしょうがない。
「これで先に進めるわね」

「灯代ちゃん! 後ろ!」

弾かれたように背後を見ると近くに朧げながらも人の輪郭が見えた。
前回の戦いで透明化の異能を持つ者がいるということで、鳩子には異能を使ってない時は風の異能を使用し周囲を索敵し続ける役割を彩弓さんから任された。

対策は当たったがしかし

(まずい……! 近過ぎる……!)

発見した時点で敵は鳩子に迫りつつあった。
そして右手にはナイフの輪郭がうっすら見える。
「えと、えーっと」
鳩子の異能もあたしの「時渡」も間に合わない!

「鳩子っ??」

最悪の予想が頭をよぎる。

敵のナイフが鳩子の心臓目掛け突き出される瞬間。

「やっぱ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ