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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第四章 異能バトル
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決戦当日。
制服三人に軍服ひとり。
文芸部四名は泉北高校の校門前にいた。
予定時刻十分前。天気は空を灰色の雲が覆っているが雨は降っていない。
ただ、北からの風が吹き荒れていた。
「いよいよですか。皆さん準備はいいですね?」
「もちろんです」
「いつでもいけます」
「トイレ、済ませた」
うなずきあう四人。
「相手プレイヤーの顔と人数が分かりませんので特定を最優先に。まずは手前の校舎から……」
とその時に手前に広がるグラウンドの奥、校舎から素行の悪そうな生徒が、ぞろぞろと十数名出てきた。
バット、パイプなど不良所縁の品々を携えている。
「どうやら、お出迎えのようですね」
「後ろからも……!」
あたし達が逃げられないよう道路を塞いで数名が歩いてくる。
ざっと見て合計二十人前後。
「この人達全員プレイヤー??」
「いえ、その線は薄いでしょう」
異能の中には一般人を操る異能もあると教えてもらった。
そこで先頭の不良が話しかけてきた。
「ようこそ北高へ。話は聞いてますよ、なんでもウチとやりあいに来たとか」
はははと下卑た笑い声がいろんな方向から聞こえる。
バカかてめーらとかかわいーねーとか、その他口にしたくもないような野次が止まらない。
「今日はそのつもりです。が、あなた方に用はありません。山崎という方はいらっしゃいますか?」
その言葉に周囲は一瞬静まり、その後さっきよりも一層激しく反応した。
潰すぞコラァとかここで死ぬか??とか、その他物騒な野次が止まらない。
「山崎さんに会わすわけにはいかないんすよお。その前におれらの相手してくださいよ」
「ひとまずここを制圧しましょう。後のことはこの人達に聞いてみます」
「「「了解」」」
その言葉にさすがに我慢の限界か先頭の不良も
「できると思ってんのか? おんなあ!」
と比較的まだ丁寧だった口調が粗暴になる。
それを合図に周囲の不良も迫ってきた。
そこでうちのアタッカー二人も前に出た。
「前の敵をお願いします! 後ろは任せて下さい!」
「了解です」
「わかった」
決戦の幕が開いた。
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「山下、そっちはどうなってる?」
おれっちは透明化の異能を使って敵の異能を調査する役割を任されていた。
山崎さんからの電話に出るが、目の前の光景をどう伝えるべきか迷った。
趨勢が一方的だったからだ。それも嫌な方に。
「えーと
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