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アブルホール二機、ガンダム一機、ガンキャノン三機がWBの上部甲板上に張り付いている。
『これよりシアトルへ入る。夜間監視警戒モード』
『了解。各外部隔壁閉鎖、MS隊甲板配置良し』
「MS隊各員に通達、ハイドモードで現状維持」
今から俺達はシアトル圏に突入する。
シアトルには現在ガルマ隊が居る。
作戦は、中央突破。
なぜそんな無茶をするかといえば、それが一番いいからだ。
ここはキャリフォルニアじゃない。
つまり敵方の戦力にも限りがある。
今回の作戦が夜間電撃奇襲作戦になるか逃亡戦になるかは不明だ。
理想は通り抜けることだが、それは難しいだろうと思っている。
微速でシアトルに入り、中頃。
『閃光弾よ!』
ミライさんの焦った声が聞こえた。
「ブライト!前!」
『雨天野球場か! ミライ! あそこに入れられるか!?』
『やってみるわ!』
と、まぁ、ここまでは原作通りの流れなのだが。
「ブライト、どうする気だ?」
『未定だ』
ま、いいけどね。
『ブライト艦長! 僕が囮になります!』
『囮だと!?』
『はい、僕が逃げるようにして敵をホワイトベースとは反対側に誘きだしますから、後ろから撃ってください!』
「俺も行こうか?」
『中尉さんのアブルホールは火力があるのでホワイトベースを守ってください』
現在俺のアブルホールにはビームカノンが装備されている。
マチルダ隊が持ってきてくれた補給物資の中にパーツがあったのでオーバーホールした物を組み直したのだ。
「OK。危なくなったら飛び上がれ、直ぐに迎えに行ってやるよ」
『はい、期待してます』
ガンダムが歩行でWBと逆向きに向かう。
ガンダムの走行速度ならかなりの速さでシアトルを横断できる。
それに、シャアなら乗ってくれる筈だ。
ガルマを殺すつもりなら、ここ以上にいい場所はない。
「さぁ…赤い彗星、どう出る?」
side out
シャア・アズナブルはガウのブリッジで、モニターを眺めていた。
「ガルマ、逃げる白い奴を追うぞ。その先に木馬が居る筈だ」
「そうだな…」
「それに例の戦闘機も居る筈だ。対空機銃は前に向けておいた方がいいかもしれないぞ」
「ああ、あの可変戦闘機には随分味方を落とされた。ここで落とすさ」
「君の采配に期待する。私も出る。あの白い奴には私も部下を落とされたからな」
格納庫へ向かうシャアは、薄く笑みを浮かべていた。
「ご機嫌ですな少佐」
「ああ、あの白い奴を落とせるかと思えば笑みも浮かぶさ」
「少佐なら勝てますよ。整備も
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