暁 〜小説投稿サイト〜
虹にのらなかった男
P14
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バッチリです!」

「ありがとう。感謝する」

ザクUSに搭乗したシャアが、部下を率いて降下する。

「あそこか…」

シャアは確かに、ガンダムが逃げる方向とは逆の方向にWBが居るのを確認した。

降下したシャアが、ガンダムを追う。

逃げるガンダムと、追いかけるザク一個小隊。

倒壊したビル等を遮蔽物にして、ガンダムが三機の攻撃を避けながらガウ編隊を誘き出す。

策に嵌まったガルマが、ガウを転進させる。

アブルホールの中でアベルがニヤリと笑った。

「ブライト。作戦成功だ。攻撃タイミングは任せる」

『了解。こりより15秒後に敵編隊への攻撃を開始。ミライ、カウントを頼む』

『了解。15、14』

ミライのカウントが艦内放送で流れる。

その間、ブライトはクルーへの指示を迅速に出していた。

そして…。

『…2、1、0!』

『ホワイトベース浮上! 攻撃開始!』

WBが野球場から出ながら、主砲、副砲、メガ粒子砲などの撃てる限りの砲を撃つ。

さらには上部甲板上のMS隊も攻撃を開始。

アブルホールのビームカノン、ガンキャノンの肩部280ミリとビームライフル。

それらがガウ編隊のがら空きの背後を撃つ。

編隊のうち一機が転進。

『特攻する気か!? ミライ!』

『WB急速浮上!』

その中、アベルのアブルホールが飛び出した。

『お兄ちゃん!?』

「やらすかガルマァァァァァアアアッッ?」

MS形態のままのアブルホールがガウのブリッジに取り付く。

そして、アブルホールのサブアームがブリッジを貫く。

ヘッドバルカンをガウに叩き込み、急速離脱。











シアトルの、どこかのビルの合間。

カシュン…とアブルホールのハッチが開く。

そこから頭だけを出したアベルが話しかける。

「大将自ら特攻しようというその気概、尊敬いたしまします。ガルマ大佐」

「……………私をどうする気だ」

膝をついたアブルホール。

そのアームに捕まれていた人間が解放される。

ガルマが腰の拳銃に手を伸ばす。

が、しかし。

「こ、子供だと!?」

コックピットから出てきたアベルを見て驚きの声をあげる。

アベルが敵意が無いことを示すようにヘルメットを外し、両手をあげる。

「ガルマ大佐。話を聞いて欲しい」

「……………………………」

「私はあなた方が言うところのニュータイプという者です」

「………………その証拠は」

「この年の子供が連邦の試作機に乗っている事が証拠にはなりませんか?
私は未来を見たのです。その予知夢において、貴方は先の戦闘で
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