蒼紅:第三十話 桜花
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は人として当然の感情なのです…ソウさんだって人間です。人を愛することは不自然ではありません」
「愛…テーラが、何時も言っていたな……これがそうなのか…?分からん…」
「ふふ、これも勉強です。頑張って下さいねソウさん」
「…………あ、ああ…」
「ただ、お節介かもしれませんが、アドバイスを1つだけ…テーラさんへの気持ちに素直になって下さい」
「……分かった」
空になったカップを片付けて部屋を後にしたら、近くにGVがいました。
「あ、オウカ…その、兄さんは…」
「大丈夫ですよ。ソウさんなら、だってGVのお兄さんなんですから」
私が安心させるように言うとGVの表情は安堵の色を浮かべましたが、再び曇ります。
「僕は…兄さんの足枷になっているんだろうか…」
「GV、そんなことはありませんよ。ソウさんにとってあなたは大切な家族なんです。家族が家族を想うことは決していけないことではありません。ただ、今回が複雑なだけですから。普通はこうなりたくありませんものね。家族のように親しかった人が敵になるなんて」
「…うん」
「ですが、GV達ならきっと大丈夫です。きっと乗り越えられます。今までどんな辛い困難も乗り越えてきたGV達なら」
「オウカ…ありがとう」
私の言葉でGVの暗かった表情が和らぎました。
GVには笑顔を浮かべていて欲しいです…これからもずっと。
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