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銀河酔人伝説
酔っ払い、魔術師に肩入れする
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同盟首都星ハイネセンの首都ハイネセンポリス。ここでは現在、先のアスターテ会戦の戦没者の慰霊祭が行われていた。
会場には政府首脳陣や軍関係者、戦没者の遺族だけでなく、マスコミや大勢の野次馬も詰めかけており、若干混雑しながらも慰霊祭は粛々と行われていた。
そして政府代表としてトリューニヒト国防委員長の慰霊の演説が始まった。

「お集まりの市民諸君、兵士諸君。今日我々がこの場にはせ参じた目的は何か。アスターテ星域にて散華した100万の英霊を慰めるためである。
彼らは尊い命を祖国と自由を守らんがために捧げたのだ!彼らはよき夫であり、よき父であり、よき息子、よき恋人であった。
彼らは幸福な生活をおくる権利があった。だが、その権利を捨てて死んだのだ。
市民諸君!私はあえて問う。100万の将兵はなぜ死んだのか!その解答はただ一つ。彼らは祖国と自由と市民を守るために命をなげうったのだ!これほど崇高な死があるだろうか!
私は一人の同盟市民として彼等の献身を誇りに思う!だが同時に政治家であるが故に彼等を死地に送った責任が私には存在する。
だからこの場を借りて謝らせてほしい!全ての市民諸君、兵士諸君、そして100万の英霊諸君!申し訳なかった!
そしてこの祖国を、自由の祖国を、守ってくれて、ありがとう。同盟万歳!共和国万歳!英霊たちに栄光あれ!」

トリューニヒト委員長がそう締めくくると、会場は拍手で包まれ、同盟国歌の斉唱が始まった。
その中には少将に昇進が決まり、不機嫌になりながらも国歌を口ずさむヤン・ウェンリーと、トリューニヒト委員長の演説に感動し、涙を流しながら大声で国歌斉唱をするグレゴリー・カーメネフ国防委員の姿もあった。



大きな混乱もなく盛況に終わった慰霊祭から数日後、命令により統合作戦本部へ出頭したヤン・ウェンリー少将はシドニー・シトレ統合作戦本部長と面会していた。

「ヤン・ウェンリー【中将】。君は新設される第13艦隊を率い、イゼルローン要塞の攻略を行ってもらう。」

「・・・・・・失礼ですが本部長閣下、私は先のアスターテ会戦後に少将に昇進したばかりだったと思うのですが・・・・・・」

「現時点ではな。だが本作戦終了と同時に君は正式に【中将】に昇進することが内定している。仮にイゼルローン要塞が攻略に失敗したとしてもな。」

「ですが今の私は少将に過ぎません。一個艦隊を率いるには中将クラスの方を任じるべきではないでしょうか?」

「第13艦隊は新設されると言っても、元は壊滅した第4艦隊と少なくない損害を受け指揮官不在の第6艦隊に新兵を補充して結成された、言わば敗残兵と新兵の寄り合い所帯だ。
それにこの人事は国防委員会の肝いりで決定されたものだ。問題はない。」

「・・・・・・それで国防委員会と本部長は、私
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