第六章
[8]前話
ここで友人達に聞くとだ、説明を受けた。すると顔面蒼白になってこれ以上はないまでに引いた顔になって言った。
「それ変態でしょ」
「私もそう思うわよ」
「けれど世の中そんな趣味の人もいるのよ」
「何がいいかわからないけれど」
「そうした趣味の人がいるのよ、世の中」
「全然わからないわ」
小奈美の顔は引いたままだった。
「そんなのと比べたらコスプレは」
「まだましでしょ」
「それも遥かにね」
「そうでしょ」
「ええ、何よそれ」
小奈美はこう言うしかなかった。
「いや、コスプレなんてね」
「本当にましよね」
「そう思うと楽でしょ」
「コスプレ位何でもないでしょ」
「SMと比べても」
「特にスカトロとは」
「そうよね、いやわかったわ」
ここで遂にだった、小奈美もだった。
納得した、それでだった。
以後母親もっと言えば両親のそうしたことについては一切言わなかった、それぞれの趣味ということがわかったからだ。
そしてこの時から十年後だった、大学生になった小奈美は交際相手の家に行って明るい笑顔で言った。
「折角二人だし」
「今日はか」
「お風呂場でね」
そこでと言うのだった。
「楽しみましょう」
「お前お風呂場好きだな」
交際相手は笑顔で言う大学生になった小奈美小学生の時からずっと奇麗になってスタイルもよくなった彼女に言った。
「本当に」
「混浴好きなのよ」
「一緒に入ってか」
「お互いの身体洗って」
「それでお風呂場の中でするのがか」
「好きだし。一緒に湯舟に入るのも」
このこともというのだ。
「だからね」
「今日はか」
「今からお風呂入りましょう」
「それじゃあな」
彼氏は小奈美に笑って頷いた、そしてだった。
二人で一緒に脱衣場に入った、そうしてそこで楽しむのだった。これが彼女の夜の二人だけの時の趣味だった。母親とは違う趣味だが母親の夜のことも思いだしながら。
母の秘密 完
2019・4・13
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