第四章
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「俺はメフィストフェレスさんじゃないからな」
「だからなのね」
「あの人はするぜ」
「けれどあんたはっていうのね」
「それで済むならいいだろ」
惚れ薬で解決するならというのだ。
そして悪魔は服のポケットからアメリカのドラッグストアに一本十ドルで売っている様な瓶に入ったドリンクを出してキャサリンに話した。
「これが惚れ薬だ」
「何かドラッグストアのスタミナドリンクみたいね」
「外見だけはな、けれど効くぜこれは」
「惚れ薬としてはいいのね」
「悪魔は契約相手には嘘吐かないんだよ」
「本当に?」
「俺は怠け者だけれど契約相手には嘘吐かないんだよ」
そこは決してと言うのだった。
「だったらいいな」
「それじゃあなのね」
「ああ、じゃあ俺はここで寝てるからな」
「寝るの?」
「ことが成功するまでが契約だからな」
それでと言うのだった。
「だからここで吉報を待ってるぜ」
「後は自分で彼に飲ませて惚れさせろってことね」
「そうだよ、自分でやりな」
カラスコはこう言ってだった、寝袋を出してその中に入って高いびきをかけて眠りだした、キャサリンも夜なので今は寝たが。
翌日相手の彼にコーヒーを奢ると言ってその中に惚れ薬を入れて飲ませて無事に成功した。悪魔はそのワを家に帰った彼女にから聞くとこれで終わったと見てだった。
魔界に帰った、こうしてキャサリンは悪魔を召喚して願いも適えたが。
後で学校で友人達にこう言った。
「悪魔呼んだけれど」
「実際に召喚したの」
「そうしたの」
「それで本当にやってみたの」
「そうしたけれど」
どうかという顔で言うのだった。
「いや、あまりね」
「よくなかったの?」
「その口調だと」
「そう思えるけれど」
「あまりね」
実際にと言うのだった。
「そんな感じだったわ」
「そうだったの」
「どうなるかって思ったけれど」
「実際に召喚出来て」
「あまり、だったの」
「いい感じなかったわ」
こう言うのだった。
「だからもう呼ばないわ、まあ願いは適ったし魂も取られなかったし」
「それはよかった」
「そう言うのね」
「ええ、じゃあね」
それでと言うのだった。
「もうこれでね」
「よしとするのね」
「願いは適ったし魂もそのままだから」
「それで」
「ええ、千ドル分のことはあったしね」
悪魔の態度が気になるがそれでもだった、キャサリンは好きな相手と交際出来てよかったと思った。それで何はともあれ満足していた。
それでだ、友人達にあらためて言ったのだった。
「よかったわ、じゃあ今度はね」
「今度は?」
「今度はっていうと?」
「五大湖の方に行ってチャンプ観てくるわ」
次はそちらだと言ってだ、未確認動物の本を開くのだっ
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