暁 〜小説投稿サイト〜
『Ash』
『痛いまんま』

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金木犀のにおい
ふと苦しくなる
引き戻されてく

嫌な記憶が蘇る
そんな瞬間は
未だに多々あって

金木犀もそのヒトツ
ただただ苦しい

通り過ぎてく
においを待つだけ

辺り一面金木犀
そんなとこ
通りたくもない

それでも
どうしようも
ない時は息
止めたりして

何やってんだろ
とか思ったり
何故か涙出たり

やっぱり過去を
乗り越える
なんて無理だろう

その都度その都度
闘ってきてる
それでもやっぱり

刻み込まれたイタミ
消えはしなくて
痛いまんまで
何一つ癒されてない



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