第三章
[8]前話
彼が待っていた、私は彼のところに駆け寄ってまずは謝った。
「御免なさい」
「だから君のせいじゃないからね」
「いいのね」
「そうだよ、謝る必要はないじゃない」
私の責任でないからだというのだ。
「だからね」
「それでなの」
「こうしたこともあるよ」
事故で遅れることもというのだ。
「だから一々気にしないで」
「それでなのね」
「そう、それでね」
「それで?」
「一緒になったから」
それでとだ、彼は私に笑顔で言ってくれた。
「今から行こうか」
「そうね、何処に行くの?」
「予定通りといきたいけれど」
「百貨店に行くにはね」
「もう時間だし」
予定では百観点で買いものをしてから一緒に飲もうという話になっていた、渋谷にある面白いバーの一つに。若者の街と言われるけれど渋谷にもそうしたお店がない訳じゃない。
「百貨店は後日で」
「それでなのね」
「飲みに行こうか」
「そうね、ただお腹空いてない?」
私は彼にこのことも言った。
「そうなってない?」
「そう言われるとね」
「だったら飲みに行く前にね」
バーで食べることはない、飲む時に少しつまむ程度だ。
「ちょっとね」
「何か食べようか」
「待ってくれたからお金は私が出すわ」
私は彼ににこりと笑って提案した。
「だから好きなの食べましょう」
「じゃあ吉野家でね」
彼は私に笑顔でこのお店だと言ってきた。
「そこでね」
「もっと高いお店でもいいのよ」
「カップルで行くのがいいんじゃない」
吉野家はというのだ、彼独自の考えだと思うけれど確かにカップルで吉野家に行くのも悪くない。
「だからね」
「それじゃあ」
「まずは吉野家にね」
こうして私達はまずは吉野家に入った、彼は私を待っていてくれてお礼をそのお店でした。そうしてから二人で遅くなった楽しみを堪能した、
Wait for me 完
2019・3・3
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