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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
第001弾 空から降ってきた少女と瑠璃姫
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「〈凪優、該当の自転車は予想通り第二グラウンドに向かってる。〉」
「まぁ、人気の無い所つったら、そこしかないからね・・・。」
「〈で、どうするの・・・?〉」
「被害者・・・キンジの救出と自転車破壊を同時に・・・・かな。」
「〈『同時』ってのは幾ら何でも凪優一人じゃ・・・・・〉」
「うん。キンジと並走してる厄介物もあるし、一人じゃ無理。」
「〈じゃあ、どうするの?〉」
「協力者に頼むのよ。丁度いい人材が女子寮の屋上にいるみたいだし」
「〈屋上に・・・?〉」
「そう。屋上に。」
そう言ってから、右耳に装着の通信機を繋げる。
「アリア、もうそろそろそっちからも視認出来る範囲内に入るから準備お願い。」
「わかったわ。手筈通りに行くから、そっちは頼んだわよ、凪優。」
「わかってる。任せなさいな」
ぷつん・・・・。
通信を終了した私は準備に取り掛かる。
背中に背負っていた狙撃銃(対物)を取り出す。
ウルティマラティオ(PGM)ヘカートU。
フランスのPGMプレシジョン社が開発、製造しているウルティマラティオシリーズの中でも最大口径モデルの銃で対物ライフル。
人物に向かって使う代物ではないが、今回は大丈夫だろう。
狙いが人じゃないから9条には抵触しないだろーしさ。
弾を装填し、スコープでキンジの自転車を追いつつ、その時を待つ。
それと同時にアリアが女子寮の屋上から飛び降りてパラグライダーで滑降。
そして、爆弾付きの自転車を必死に漕ぐキンジの方へ降下。
ぐりん。
ブランコの様に体を揺らしL字型に方向転換。
左右の太もものホルスターから銀と黒のコルトガバメントを抜く。
バリバリバリバリッ!
キンジが頭を下げるより早く、問答無用のセグウェイ(厄介物)破壊。
流石、アリア。ランクSは伊達じゃない。
ホルスターに銃を戻したアリアは、スカートのオシリを振り子みたいにして
キンジの頭上へ。
キンジの真上に陣取ったアリアは・・・・げしっ!
踏んだ。キンジの脳天を思い切り。
気流を捉えたアリアは上昇。
そして再びグラウンドの対角線上めがけ、急降下&キンジの方にUターン。
ぶらん。
さっきまで手で引いていたブレークコードのハンドルに爪先を突っ込み逆さ吊りの姿勢になってそのまままっすぐ飛ぶ。
となれば、キンジと対面状態。
それは、キンジとアリアが抱き合う形となるわけで。
ああ、そういえばキンジが昨夜見ていたアニメ映画にもこんなシーンあったな。
まぁ、男女の位置が今のシチュと逆ではあるけれどwwww
そう思っていたら、キンジとアリアは上下互い違いのまま、空へ攫われていく。
キンジが自転車から離れ、自転車の爆弾が作動する刹那の瞬間を逃さず、私は引き金を引いた。
へカートの銃身から射出された12.7x99mm
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