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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第四章 異能バトル
4-1 招待
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のほうをチラと見て
「いや、改めて見ると若いというよりも幼い。それに、男の子がひとり見当たりませんが、もしかして、逃げちゃいました?」
「「「「……」」」」
ニヤニヤとこちらの反応を楽しむように喋るフォクシー。
なんか鼻に付くな。
そこでフォクシーの目が一十三さんに留まった。
「ん? こちらの女性はもしや……」
「黒き十二枚の翼の齋藤一十三よ」
フォクシーの目が一瞬細まる。
「これはこれは、お初にお目にかかります。有名人の方がなぜここに?」
「この子達とは元々知り合いでね、ちょっと手助けしてあげてたんだ」
「……」
フォクシーの顔が明らかに曇る。
「それはつまり、あなた方もこの戦いに参戦するということで?」
「いや、私達は参戦しないわ。その子達がたとえ負けようともね。そういうものでしょ?」
それは遠回しに私達にも伝えてるように思えた。
フォクシーは思案顔だったが
「まさしく。この戦いはサバイバルですからね」
と納得したようだった。
「どうやってここを?」
彩弓さんが改めて問い質した。
「なに、そう難しくはありません。顔と所属さえ分かれば調べるのは容易い。あとは担当精霊の方とお話をしようと思ったのですが」
フォクシーは周囲を見回し、ある一点を見つめた。
「そちらの方は確か黒き十二枚の翼の……」
「ちっ、めんどくせー」
と聞き覚えのある声がし、リーティアが姿を見せた。
「やはりリーティアさんでしたか。お初にお目にかかり……」
「あー、そういう挨拶とかはいい、いい」
フォクシーの言葉を遮りリーティアは話を進める。
「知ってると思うけど、あたしは黒き十二枚の翼の担当だから。たまたまいただけ。そっちはそっちで勝手にやって」
「そうでしたか」
改めて向き直るフォクシー。
「担当精霊が不在であれば直接申しましょうか」
今日はあなたたちを招待しに参りました。
「泉北高と泉光高の決着をつけましょう」
フォクシーは顔をニヤリとさせた。
「ついに来ましたか」
仕掛けてくるタイミングとしては概ね一十三さんの予想通り。いやむしろ遅いくらいだ。
もちろん不安や恐怖はある。
でもここを超えねば穏やかな日々は取り戻せない。
それがたとえ一時的なものだとしても。
以前ならみんな狼狽えていたと思う。
けど今は違う。みんなそれぞれ覚悟を決め、この日のために訓練してきた。
みんなの顔には明日へ向かう意志が感じられた。
「予想よりも強かだったようだ」
動じない文芸部を
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