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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica55トリシュタンとルシリオン
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行きましょう」
「ん? 夕食は・・・?」
「実は夕食は、私の家で食べようかと。その、ルシルさんに食べてもらうために下ごしらえは済んでいるんです」
「そうなのか!? わざわざありがとう、トリシュ。そういうことなら急いでマクティーラの停めてある駐車場へ向かおう」
ルシルさんに手を引かれ、私たちはまずはバスに乗って駐車場付近へ移動。そして“マクティーラ”で、宝玉工房へと向かう。宝玉工房は、高価な宝石だけでなく、宝石などを使わずとも普通だけど美しい石を加工して、アクセサリーを作る職人さんのいる店だ。
「「「「いらっしゃいませー!」」」」
扉を開けるとベルが鳴って、店番の女性店員さん達に迎えられた。店員さん達は他のお客さんに応対しているため、私たちは店内を自由に回ってお目当ての物を探す。
「あ、ルシルさん! コレ、コレにします!」
指輪のコーナーにて発見した、蒼い石がはめ込まれた指輪を手に取って、「いいですか?」とルシルさんに見せる。
「1000クレジット? 安くないか・・・? もう少し高いものでもいいぞ」
「いいえ。これでいいんです。蒼琳鉱と呼ばれる石で、サファイアやアクアマリンなどの青い宝石に比べて採取しやすいため安価で、お守りとしての意味合いの強いものなんです」
そして石言葉は、永久の親愛。ルシルさんから贈られるもので、現状でたぶん1番のものだ。中指に入るかどうかをまず確認して、合わなかったら調整してもらうのだけれど、「うん、ぴったり」だったこともあり、そのままルシルさんに買っていただくことに。
「それとですね・・・。私からルシルさんへ贈りたいものもあるんです。えっと、佼紫玉という石を使ったアクセサリーで、指輪、イヤリング、ピアス、ネックレス、ブレスレットなどなどありますが・・・」
「え? あーじゃあ・・・イヤリングで」
「イヤリングですね。なら、あちらのコーナーです、行きましょう」
いろんな形のイヤリングをルシルさんは耳に付けて、私の感想でまた別のを選んでいった。そうして「よし。これにしよう!」ルシルさんは、六面体に研磨された佼紫玉のイヤリングを選んだ。
「佼紫玉の石言葉は、揺るがぬ勝利、です。リアンシェルト、そしてガーデンベルグとの闘いを控えているルシルさんに、贈っておきたかったんです」
「っ! ありがとう、トリシュ。大事にするよ」
「はい♪ 私も、この指輪を大事にします♪」
買い物を終えた私たちは、ルシルさんの“マクティーラ”でまずは絵描きさんのところで絵を取りに行き、そしてシュテルンベルク邸へと向かう。
「ただいまー!」
「お邪魔します!」
「お兄様と義姉様は今日は出掛けていて、使用人も今日は休みを出したので居ません。私とル
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