ZARA編
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、俺はひとまずポーラと座敷の片づけを鳳翔さんにお願いして、ザラをおぶって、イタリア艦寮を目指していた。
「全く。大事なところで寝やがって。俺の決意はどうしてくれるんだよ」
背中でだらしなく寝るザラ。居酒屋へ行く前、執務室にいた、デキる姉のザラはいったいどこへ行ってしまったのか。いや、ある意味で、ポーラの「姉」であることを再確認したわけだが。
「……それでも、お前に幻滅しなかったことに、なんか安心したよ」
俺はやっぱりザラのことが好きなようだ。しっかりものとか、酔っ払いとか、そんなところを全部ひっくるめてザラのことが好きだ。
「……ん〜、て〜とく……」
「……起きたか、ザラ」
背中でもぞもぞと動く感覚。しかし返事はない。起きてはいないようだ。
全くのんきなもんだ。
「……て〜とく〜、今日も勝ちましたよ〜。褒めてくださ〜い」
「はいはい、すごいすごい」
寝ぼけたザラの声を背負って、俺はイタリア艦の入っている、海外艦寮を目指した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ