第43話
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
はアルティナの事を”守りたい”と思ったからだ』…………と。だから、わたしは今ここで”わたし自身の意志で決めます。”――――――わたしにとってリィンさん達は大切で、ミリアムさんのように失いたくないからこそ、わたしはリィンさん達を守ります。そして全てが終わった時に改めてリィンさん達――――――シュバルツァー家の方々に今までのお礼や内戦での謝罪を言わせてください…………!」
「アルティナ…………(ハハ………今のアルティナの急成長ぶりをミリアムが見れば驚くと同時に喜ぶだろうな…………)…………ああ…………改めてよろしく頼む…………!」
自分の意志で自身の決意を伝えたアルティナの様子に驚いたリィンは亡きミリアムの反応を思い浮かべた後静かな表情でアルティナを見つめて頷いた。
部屋を出て艦内の徘徊を再開したリィンは通路で話し込んでいる様子のエリゼとステラが気になり、二人に近づいて声をかけた。
〜通路〜
「エリゼ、ステラ。」
「リィンさん。
「どうかされたのですか、兄様?」
「いや…………珍しい組み合わせだと思って声をかけたんだが………一体何について話し合っていたんだ?」
「セシリア教官の事です。」
「セシリア教官の?教官が今回の戦争のメンフィル帝国軍側の”総参謀”である事は聞いているが…………それがどうかしたのか?」
ステラの話を聞いたリィンは不思議そうな表情で訊ねた。
「それが…………エリゼさんの話によりますと、セシリア教官、ロレントにあるメンフィル大使館でZ組の方達と実際に会って話したことがあるとの事で、それが一体どのような内容で、何故セシリア教官がそのような事をしたのかが気になってエリゼさんと話していたんです。」
「へ…………セシリア教官がメンフィル大使館でアリサ達と!?何でそんな事に…………」
「…………オリヴァルト皇子殿下がリベールのアリシア女王陛下を通じてメンフィル大使の代理であられるパント様に戦争を和解に導く為の交渉を用意してもらい、その交渉の際に偶然大使館に滞在していたセシリア様も同席していたとの事ですが……………………どうやらセシリア様は兄様の担当教官として、Z組の方々が気になったようでして、ご自身の目でZ組の方々を見て分析する為にパント様に交渉の場にZ組の方々も同席する要望をして、その結果交渉の場にZ組の方々も同席したとの事です。」
「教官がアリサ達を……………………ハハ、まさかそんな形でアリサ達がセシリア教官と会うなんてな。アリサ達、セシリア教官の事を知って驚いたんじゃないか?」
エリゼの話を聞いて目を丸くしたリィンは苦笑しながらセシリアの事を知って驚いている様子のアリサ達を思い浮かべた。
「ええ。――――――最も、セシリア様の痛烈な指摘にZ組の方々は何も反論できなかったとの事です
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ