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或る皇国将校の回想録
第四部五将家の戦争
第七十話 再始動する人々
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情報収集はできないが、君が噂話を集めてくれる分には問題ない。あぁまさに外務官僚の花ではないか。君には期待しているよ」
「御三方とも親身に話してくださいますね。これも外務の業でしょうか?」
 精一杯の皮肉を込めた若手外務官の反撃は将校の笑みに何の波紋も起こす事は出来なかった
「ハハハッそれもあるがね、君。
‥‥今、この時から我々は戦友になるのさ。あぁ君もそうだ、弓月葵君。
〈皇国〉初の国家間戦争は御国の東半分を奪われ、警察も、君たち外務官僚も、戦争に動員されるのさ。
あぁまったく君たちの時代は素晴らしい時代になりそうじゃないか」
 最も誰もが分かっているように彼らが代表する国がその時代を迎えるかどうかは――今極めて怪しい状況にある。
「えぇ全くです、その為にも皆様には色々教えていただきながらになるかと思いますが??よろしくお願いいたします」
 葵は穏やかに微笑を浮かべた。その裏に熱烈な祈りを込めて。
 ――どうか碧の世代まで御国が残りますように!

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