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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第三章 異能訓練
3-4 寿来vs一
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込まれる。
とっさに両腕でガードしていたものの、やはりパワーが半端ではない。
先程よりも更に遠くへ吹っ飛んでいた。
今度は受け身を取れず、仰向けに倒れた。
「ボス??」
これはマズイ……??
厨二も消耗してるのか肩で息をしている。
が、ボスはそれ以上に削られてるはずだ。
訓練を中止にするよう呼びかけようとした時。
「ははっ」
悪寒と共に今まで感じたことの無い規模の重力が空間を支配した。
「はははははははははははははっ」
「くっ!」
ボスは立ち上がる。
今まで重力の影響を感じさせなかった寿来が初めて重力に膝を屈した。
「これほどとはよ。いや、そもそもステージU相手にステージTじゃ勝てるはずもねえか」
そしていつもの不敵な笑いではなく、どこか追い詰められた危うい笑顔を浮かべた。
「なら……今ここで……」
重く、重く。
加速度的に高まる重力に
「そこまでだ。ファーストよ」
割って入ったのは黒い少女だった。
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