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異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第三章 異能訓練
3-4 寿来vs一
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芥川も覗いている事に気がついた。
こいつはここのメンバーで、異能で空間を作ることも出来る。
この訓練場を作ったのも彼なのだがあたし以上に関心が無かったのか、ゲームに没頭していた。けど、他人に興味がないこいつさえいつのまにか事態の行く末を見ていた。

「……」

自分達のボスが敗れるかもしれない。

先程まであったどこかおちゃらけた空気は今はもう無かった。


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思った以上のパワーだった。
後方に重力を掛け軽減してなお吹っ飛ばされる。
体勢を立て直し距離を取ろうと動く間にも畳み掛けようと寿来が接近してくる。

状況は悪いがしかし、見抜いたこともある。

(重力を掛けても動きが変わらない。それはつまり……)

見立てを確認すべく、向かってくる寿来に対し近付きにくい様に重力を進行方向と逆に掛ける。
しかし寿来が前で纏った腕を交差して以降、スピードは衰えなかった。

(おれの重力を無効化している……)

恐らくは黒い?に触れた部分の異能を無効化もしくは著しく阻害している。

(どうする……?)

自分にのみ重力を掛け回避に専念し、迫る豪腕を捌くも妙案は浮かばない。

それでも僅かに、ジリジリと、かすり傷が増え、追い詰められていく。

そして今度は巨大な腕がかすり体勢を崩した後の回避行動を読まれる。
しかし一には読まれていてもそれ以外に取れる選択肢が無かった。

(これはもらうな……)

「うおおおおお??」

再び、黒い拳が炸裂した。

????????????????????????????????????????????

「「異能の阻害??」」
「恐らくはね。そう仮定すれば今の攻防にも納得がいく」

芥川は自分の考察を口にした。

「詳しい効果の条件は分からないけど、それ以外に生身であの重力に対応出来る異能は考えにくい」
「異能を無効化する上に近接戦があんなに強いって反則じゃんか……」

こんな異能があるなんて……。
色んな異能を見てきたけどこれは間違いなく強者だ。
ボスの重力で効かないということはただのパワー自慢では相手にならない。

「……」
ふと横を見ると、柊吾が歯噛みしていた。
確かに芥川はまだしも、柊吾の異能は近接特化でどう戦えばいいのか検討がつかない。

「……手詰まりか」

芥川がそう言った瞬間、まるでその言葉を体現するかのように状況が動いた。

厨二の豪腕が再びボスに叩き
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