第六章
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「英雄です」
「英雄とは」
「いえ、実際に」
教授はまさかと言う愛に笑顔で答えた。
「この度はです」
「私達がおったからですか」
「これだけの発見があったのですから」
それ故にというのだ。
「お二方は英雄です」
「そうなんですか」
「まことに感謝しています」
教授は心から言った、そしてだった。
この石板達はこの世界の考古学において特筆すべき発見となり歴史に残ることとなった。そして二人のこともだった。
この時は旅の冒険者として残ったが後に素性がわかり世界を救った星の者達の働きとして歴史に残った。文字通り英雄として。だがこのことはまだ誰も知らないことだった。
愛は依頼を終えて小雪と共に教授達調査チームに大学まで戻ってから笑顔で感謝の言葉と報酬を受けてだった。
ギルドに戻って依頼を終えたことを報告するとそちらからも感謝の言葉と報酬を受けた。その後で。
愛は小雪を街の居酒屋に案内した、そこでだった。
生牡蠣の盛り合わせと烏賊のフライ、海老のカルパッチョ、鯛のアクアパッツァ、鱈のムニエルを注文しデザートはシフォンケーキを頼み酒は白ワインにした。
乾杯の後そうしたものを飲んで食べつつ二人で楽しんでいると愛の手にあるものが宿った、それは何かというと。
「パワードスーツや」
「名前聞く限り鎧やね」
「そやで」
愛は自分の心に語り掛けてくる言葉をそのまま小雪に話した。
「一見すると胸当てやけど」
「それがやね」
「相当な防御力があって」
それでというのだ。
「私に力も与えてくれて傷も徐々に回復させてくれる」
「そうした神具やね」
「そやねん、それで」
愛は生牡蠣を食べつつ小雪に話した、生牡蠣は皿の上に奇麗に並べて殻ごと置かれていて注文すればするだけ来る。
「着けてると力もな」
「上がると」
「そうした防具やで」
「そのこともええね」
「私もそう思うわ、それに」
カルパッチョを食べる小雪にさらに話した、心の中の言葉はそのまま続いているのでそのままそれを話した。
「私自身神託を適えて」
「それでやね」
「全体的に力が一回り強うなったで」
「そのことも何よりやね」
「それで」
愛はここで白ワインを一口飲んでからさらに話した。
「この世界を救う為に」
「まさにその為に」
「それが私達の務めやから、星の人達の」
「それでやね」
「ここで飲んで食べて」
そうしてというのだ。
「英気を養ってな」
「明るい気持ちで」
「次の場所に行こうな」
「そうなるね、やっぱり」
「そうしよな、けどな」
ここでだ、愛はこうも言った。
「ここのワイン美味しいし魚介類も」
「美味しいし」
「まずはお腹一杯楽しもう」
こう話してだ、愛は飲み食いも楽しんだ。そう
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