第六幕その十二
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「昔は随分悪い目をしていたけれどね」
「悪い人だったから」
「そう、濁って陰険そうなね」
「その時のあの人の心のままね」
「それでノーム全体もよ」
この種族自体がというのです。
「随分とね」
「悪い種族だったわね」
「それが変わったから」
「いい種族になったのよね」
「そうなってね」
そうしてというのです。
「皆と仲良く暮らしているわ」
「そうよね」
「あんた達にもそうだったでしょ」
「楽しく過ごせたわ」
「そうでしょ」
「まあわし等はノームのことは詳しくないけれど」
ご主人が言ってきました。
「お話は聞いていてね」
「今そうなってっていうのね」
「よかったと思うよ」
「あの人達ともお友達になりたいわね」
奥さんは笑って言いました。
「この島に来てくれたらね」
「そうよね、じゃあその時が来ることを願って」
それでと言うトロットでした。
「今はね」
「皆でお茶を楽しむ」
「そうするべきね」
「恵梨香達とご夫婦がお友達になったし」
それが適ったからというのです。
「よかったわ」
「うん、では夕方にはね」
船長がまた言ってきました。
「出港しよう」
「それまではですね」
「この島にいてご夫婦とお茶を楽しもう」
こう恵梨香にもお話します。
「そうしよう」
「わかりました、それじゃあ」
「その様にね」
「それで夜は、ですね」
「また船の中だよ」
「今晩は甲板の上でバーベキューにしましょう」
トロットが食事のお話をします。
「そうしましょう」
「バーベキューですか」
「夜空を観ながらね」
そうしながらというのです。
「お肉やお野菜を食べましょう」
「そうしてですね」
「美味しい思いをしましょう」
「さて、では飲みものは」
そちらはと言う船長でした。
「何がいいかな」
「そうね、ジュースやコーラも出すけれど」
「お酒もだけれどね」
「船長さん達が飲むお酒ね」
「ビールがいいかな」
「そこは好きなお酒を言ってね」
「そうしてだね」
「好きなお酒を飲んでね」
「そうさせてもらうよ」
「ではね」
二人でお話してです、そのうえで。
皆は今はイヌイットのご夫婦とお茶を楽しみました、そうしてから夕方には船に乗ってまた船旅を楽しむのでした。
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