暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-B圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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「はい。以前、闇の書の転生した先で見た事がありますが・・・。このような複雑な型の物は見たことはありません」

“夜天の書”の転生先の世界が、質量兵器を当たり前としている世界なら見た事くらいはあるか。

『約束の正午となりました』

「来たか・・・!」

エテメンアンキより流れるテウタの声。“シュヴェルトラウテ”の砲門の前面に、10枚のアースガルド魔法陣を連なるように展開、魔法陣の砲身を作る。

『シュトゥラ、アウストラシア、シュヴァーベン、ヴィンランド、ヘルウェティア、ガレア、バルトはウラル・リヴォニア・リトヴァの王たちよ。降伏勧告の返答をお願いします。降伏の意思を示すには、花火を上げてください。さすればカレドヴルフの標的から外しましょう。そして、エテメンアンキの加護の下、共にベルカを統一しましょう』

テウタの放送はそこで一度切れる。続きは、花火が上がってからだろうな。だが、「見ているんだろう?」ノイヴェート丘陵をどうせその高みから見下ろしているだろう、お前は。聖王のゆりかごクラスの巨体を持つスキーズブラズニルとフリングホルニが、イリュリアとの国境付近に在るのだから、すでに臨戦態勢に入っている事くらいは・・・

「判っているんだろう、テウタ!!」

――真技・時空穿つ断罪の煌めき(ヘルヴォルズ・カノン)――

“シュヴェルトラウテ”のトリガーを引き、カノンの最強の魔道・真技ヘルヴォルズ・カノンを放つ。サファイアブルーの巨大砲撃は真っ直ぐ天を衝き、「直撃だ」エテメンアンキの柱の1本を撃ち抜いた。雲一つない青空だからこそ、エテメンアンキの最上層部を視力強化した肉眼で見る事が出来る。たとえ曇っていたとしても撃ち抜ける自信はあったがな。火を噴きながら折れ始める柱を見て、満足する。

「ふん。さぁテウタ、これからどんな一手を打つか、見させてもらおうか」

アンスール・メンバーの複製はどれもふざけた魔力消費なため、すぐに“シュヴェルトラウテ”を魔力に還元して、“魔力炉(システム)”に取り込む。遠目ゆえにゆっくりと見えるが、実際は高速で王都へと落下している撃ち抜いたエテメンアンキの柱を眺めつつ、待機。反撃の狼煙の意味を持つヘルヴォルズ・カノン。クラウス達はイリュリアへ進軍しているはずだ。

――発見せよ(コード)汝の聖眼(イシュリエル)――

手の平サイズの魔力球を13基作り出し、クラウスら進撃軍のもとへ放つ。サーチャーであるイシュリエルを通してその場の様子を見る事が出来る。これで援護砲撃がし易くなる。防衛はアンゲルスとアースガルド艦隊、攻撃は進撃軍、援護は私。

「カレドヴルフだろうがなんだろうが撃ってこい。全ての砲撃を防ぎきってくれる!!」

ま、その前に「全銃軍、目標エテメンアンキ」今度はエ
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