暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-B圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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キの能力に自信があるからだな。

「第一級神罰執行権限、解凍」

100%の魔力を解放。「ふにゃぁぁあああ!」と魔力放出の衝撃で飛ばされそうになっているエリーゼが見え、彼女の肩を抱いて胸に抱き寄せる。記憶が消失するもう1つの条件、AAランク以下まで消費しないように注意しながら、魔力放出を続行。10のセフィラ上に私が放出した魔力の塊が現れる。あと少しでAAまで行くと言うところで放出を中断。

「エリーゼ頼む!」

「あ・・・はいっ!」

――乙女の祝福(クス・デア・ヒルフェ)――

左手の甲に口づけをしてくれたエリーゼ。AAギリギリまで消費した魔力が全快。中断していた魔力放出を再開。各セフィラに生まれ出た魔力塊がまた大きくなっていく。またAAまで消費。二度目のクス・デア・ヒルフェの恩恵を受け、さらに放出。今度はSランクまで消費したところで中断。

「シュリエル。エリーゼを頼む」

「はい。エリーゼ卿、参りましょう」

空で周囲警戒をしていたシュリエルが降りて来た。エリーゼが私をジーッと見詰め、おもむろに「約束、もちろん覚えてますよね?」と訊ねてきた。もちろん「ああ。必ず帰るよ。待っていてくれ」覚えているため、そう答えておく。するとエリーゼは「待ってます♪」満足そうに笑顔になり、シュリエルに抱えられて、ヴレデンへと飛び去って行った。

「(すまない、エリーゼ・・・)我が手に携えしは確かなる幻想」

複製術式を“英知の書庫アルヴィト”より発動させる。術式名は、集束砲ムーンライトブレイカー。ルーテシアの妹となったレヴィヤタン――レヴィ・アルピーノの魔導だ。その術式を応用させてもらう。魔物たちを載せている魔法陣が輝きを増し、魔物たちの魔力(ついでに生命力を魔力に変換するか)を強制的に収集。その魔力をセフィロトの樹に流し込み、各セフィラの魔力塊をさらに大きくする。

「よし。これだけあれば十分だろう」

息絶えた魔物たちの死体を蒼炎で焼滅させ、灰に還す。仕上げに移る。魔力塊を固定させるために結晶化。4m級のサファイアと化している10の魔力が、記憶消失を免れながらも大魔術の複数同時発動するための鍵となる。残り魔力はS。戦闘に入れば、魔力吸収のイドゥンで回復できる。さぁ準備は万端だ。

「正午まで、あと僅かだな・・・」

ザフィーラを傍に控えさせ、時間が来るのをひたすら待つ。何度も作戦のイメージを繰り返し、最悪な事態が起きた時の対処法などをいくつも作っていく。ザフィーラが「我が主。正午まで残り5分となりました」と報告してくれた。それに礼を言い、「我が内より来たれ。貴き英雄よ」と詠唱する。アクセスする創生結界は、“異界英雄エインヘリヤル”の存在する“英雄の居館ヴァルハラ”。“エインヘリヤル”顕現に必要な魔力は、

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