暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth25-B圧倒的暴力と超絶的暴力〜Adversa Virtute RepellO〜
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。そして「騎士オーディン。対イリュリア同盟8ヵ国よりお届けモノです」と8ヵ国の騎士がそれぞれやって来た。

「感謝します」

「しかしよろしいのですか? 我々が運んできたのは、どれも高い魔力を有する各国で恐れられる怪物どもです。それを解き放つのは危険では?」

シュトゥラの女性騎士が尋ねると、オーディンさんは8人の騎士たちを見回して「構いません。お願いします」と頭を下げた。騎士たちは「判りました」と戦船に戻って行って、戦船は浮上を開始、ある程度高度を上げた後に、船体下部から巨大な動物を投下した。とんでもない魔力を内包していて、簡単な魔導を使って平和を乱す魔物と恐れられる動物たちだ。

「すまないな。お前たちの魔力、頂くぞ」

――闇を誘え(コード)汝の宵手(カムエル)――

無数の黒くて平べったい手が地面から出てきて、全部で13頭の魔物をぐるぐる巻きにして捕獲した。そしてオーディンさんの足元と頭上に大きな蒼く光り輝く十字架の魔法陣が展開。そこに魔物たちを載せた。オーディンさんはセフィロトの樹の、ダアトと記された円の中へと入り「準備完了」と両手の平を胸の前で一度パンッと突き合わせてから大きく腕を広げた。

「エリーゼ。私の傍に居てくれ」

「ふえっ!?」

そんな告白みたいなことを言われたら照れますぅ〜。嬉しくもあり照れくさくもあり。ドキドキしてると「近くに居た方が魔力供給がし易いはずだ」って言われて、「ですよね〜」わたしはガックリ肩を落とした。トボトボ歩み寄って、オーディンさんの傍に控える。

「・・・さぁ始めようか」

わたしは知る。オーディンさんの本当の“力”を。

†††Sideエリーゼ⇒オーディン†††

140m?の大きさで描いたセフィロトの樹、ナンバーを持たない隠れたセフィラ・知識のダアトに立つ。私をセフィロトの樹の一部品として組み込み、オートで儀式魔術を発動するために。

「第四級審判執行権限、解凍」

魔力炉(システム)の活動を制限するリミッターの第一段階を解除、25%の魔力を解放。放出された魔力は、地面にルーンで描いた枝を伝って、すべてのセフィラへと行き届いていく。

「第三級断罪執行権限、解凍」

魔力を50%まで解放。今の時点で魔道を発動すると記憶を失ってしまうが、それを防ぐために前もってセフィロトの樹という、魔力を肩代わりしてくれる儀式魔術の祭壇を用意していた。魔道は私の意思で、魔力はセフィロトの樹が。これなら記憶は失わない。

「第二級粛清執行権限、解凍」

75%を解放。ここまで派手にやれば確実にテウタはもちろん、“堕天使エグリゴリ”は気づいているだろう。8ヵ国は降伏勧告には従わず、あくまで徹底抗戦の構えを採ると。それでも動かないのは、エテメンアン
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