第六幕その七
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教授は海を観ながら皆に言いました。
「オズの国は常春の国だから海も暖かいけれど」
「あっ、北極や南極の海は寒いですね」
恵梨香が教授にすぐに応えました。
「そうでしたね」
「本ではそう書いてあるね」
「それで赤道線では暑いんですね」
「そう、地球は丸くてね」
「北極や南極は寒くて」
「赤道線のところでは暑いんだよ」
そうなっているというのです。
「そこはオズの国とは違うよ」
「オズの国は何処も常春なので」
「外の世界はそうなっているんだよ」
「アメリカもそうだよ」
モジャボロは自分の祖国、ドロシーやジョージ達の祖国でオズの国にも深く関わっている国のお話をしました。
「マイアミとシアトルじゃ全然違うよ」
「そうなんですね」
「うん、マイアミは常夏で」
そうした街でというのです。
「シアトルは寒い時が多いんだ」
「シカゴも寒いですし」
アメリカ人のジョージも言ってきました。
「これがカルフォルニアだと暖かいんですよね」
「天津も寒いよ」
中国人の神宝も言います。
「けれど広州はかなり暑いよ」
「アメリカは確かに南北で違うね」
「中国だってね」
「今いる日本も北海道と沖縄じゃ違うけれど」
「僕達のそれぞれの国もそうだね」
「そうしたお話は私達はね」
「ちょっと入れないね」
ナターシャとカルロスは今のお話に入りにくい感じで困ったお顔になってそのうえで言っています。
「ブラジルは凄く暑いからね」
「ロシアはその殆どが寒いから」
「広くてもそうした国だから」
「困るわね」
「まあそこは国それぞれだね」
教授もこう言います。
「けれど南北でね」
「外の世界は気温が変わりますね」
「赤道に向かうと暑くて」
「北極南極に向かうと寒くなる」
「そうなっていますね」
「外の世界はそうですよね」
「そう、そしてこのオズの国はね」
とても広い大陸と周りの海とそこにある島々のです。
「常春の国だから氷の島に行っても」
「暖かいんですね」
「実際暖かかったね」
「はい」
恵梨香はその通りだと教授に答えました。
「中にいても」
「そこは有り難いね、海を進んでいるとだよ」
船長もお話します。
「短い期間で気温が変わったりするからね」
「南北を進んでですね」
「そうなるからね」
「大変なんですね」
「服もだよ」
「すぐに着替えるんですね」
「ボタン=ブライトはセーラー服を着ているね」
ここで船長はあの少年の服のお話をしました。
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