第十三話 多才能力者(マルチスキル)
[1/6]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
姫羅の身分証を受け取ってアパートに戻ってきた俺は、演算能力の確認の為にパラメーター変更能力を発動させてみた。
「あら?」
昨日のアップデートで色々と変更されていたのは確認していたのだが、項目名ばかりに目が行っていたので気付かなかったのだろうか、『学園都市製超能力』の項目が数値ではなくなっていた。いや、数と言えば数ではある。但し、今までのように1844兆なんていう数値が入力できるような項目ではなくなっている。
現在の『学園都市製超能力』と言う項目には『3つ』という言葉が入っていて、またもやパソコンで例えると、ドロップダウンで選択できるような感じと言えば分かるだろうか、選択肢の中には『1つ』から『7つ』までが並んでいた。
その下には『能力名1』という項目があり、値が『念動力』となっている。さらにその下、『能力強度』には以前俺が『学園都市製超能力』に設定していた5000万という値が入っている。その下の『演算能力』は100兆になっていた。
「はぁっ!?」
さらにその下を見たところで、俺は変な声を上げてしまった。次の項目名は『能力名2』で、値には『量子変速』が入っていた。そして、その下には5000万が入った『能力強度』と、100兆が入った『演算能力』があったのである。
何となく次も分かってしまったが、見てみると『能力名3』には『発火能力』が入っており、その下の『能力強度』と『演算能力』に関しては上に同じだ。
どうやら木山先生の脳にアクセスしたことで、俺も木山先生と同じように多才能力者になってしまったようで、恐らく7つまでの能力なら同時に使いこなすことが出来るということになるのだろう。
取り敢えず、『能力名3』の値を変更してみようとドロップダウンリストを見てみると、『発電能力』や『気圧制御』、さらに『反応防御』や『走力強化』なんてものまであった。恐らくは現在のレベルアッパー使用者の能力がそのまま入っているのだろうが、能力名からどんな能力なのかが分からない物も結構ある。しかし、スピードランニングって……なんだか聞いたことが有るような無いような……。
能力をエレクトロマスターに変更して、能力を使ってみるとパチッと音がして頭の前で火花が散った。超電磁砲のアニメで御坂さんがよくやっていたやつである。制御しようと思えばかなりの部分まで制御できるのは、演算能力に入れてある数値のおかげだろう。
よく考えてみれば、学園都市製超能力を4つ以上に設定すればパイロキネシスを外さなくても良かったのだ。というわけで、3つ目をパイロキネシスに戻して4つ目に
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ