第十三話 多才能力者(マルチスキル)
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エレクトロマスターを設定し、5つ目以降をどうしようかと悩むのであった。
その後も色々と調べてみた結果、『能力強度』や『演算能力』といった数値に関しては、上に設定した数値よりも大きく設定することが出来ないようだ。つまり、1つ目の能力に設定した数値よりも大きい数を2つ目の能力に設定することは出来ないし、当然3つ目以降も同じようになっている。しかし、同じ数値には設定できるので……というか、デフォルトが上と同じ数値なので、基本的には1つ目から7つ目まで同じ数値にしてある。
それにしても、多重能力というか多才能力を身に着けてしまうと気になるのが、統括理事会の変な奴とか頭のおかしい研究者などに狙われないかということである。学園都市では同時に複数の能力を使う多重能力というのが有り得ないとされており、例えそれが多才能力であったとしても、二つ以上の能力を使うことが出来る能力者を放っておくとは思えない。
まぁ、目を付けられたくなければ新しい学園都市製超能力を1つに設定しておけばいいだけの話ではあるのだが、折角使えるのだから使いたいという気持ちもかなり強い。しかし、使ってしまえば間違いなく気付かれてしまうのだろうから、それなら先に開示してしまうほうがいいのだろうかとも思うのだが、そうしたところで統括理事会や研究者を抑えられるかどうかは甚だ疑問である。
もし狙われたとしても少々の相手なら迎撃できる自身があるのだが、それによって逆に目を付けられるのも避けたいところだ。ということで、やはりアレイスターには開示しておいたほうが良いだろう。
俺は暗部用のケータイで土御門さんに電話をかける。
『どうしたんだにゃー?』
「アレイスターさんに会いたいんですけど」
いきなりだが単刀直入に言ってみた。
『なっ!!』
『ほう、どうかしたのかね?』
土御門さんが驚きの声を上げると同時に、やはりと言うか何と言うかアレイスターが割り込んでくる。
「ちょっと大変なことがありまして、出来れば直接会いたいんですけど、いいですか?」
『ああ、構わんよ』
「ありがとうございます」
あっさり了承してくれたアレイスターに礼を言う。多分、何かしら気付いてるんだろうなぁとは思うが……。
『それでは土御門、頼んだぞ』
『分かってる……、ちっ』
土御門さんはやっぱり舌打ちしてるし。
「毎回毎回すみません、土御門さんよろしくお願いします」
『仕方ないにゃー、今から迎えに行くぜい』
「はい」
電話を終えると俺はアパートの外で土御門さんを待った。男の姿でも別に良かったのだが、わざわざ着替えるのも面倒だったので、身分証を
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