爪編:トークルームV
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きてるぞ…」
何故かお兄さんが動揺している…。
「お兄さん、どうしたの?」
「いや、ドラマのキスのシーンで何故かテーラにキスされた時のことを思い出しただけだ」
「…え?」
「ええ!?」
「まあ!!」
GVは目を見開き、私とオウカさんが興味を刺激される。
「前にテーラが皇神のパンテーラとして街に姿を現した時だ…あの時は能力で大人の姿を取っていたが…不意を突かれて押し倒されて…な」
「テ、テーラちゃん…大胆…私もそれくらい…GVを押し倒して…」
「GVはお前の突進程度では絶対に押し倒せないぞ」
「あう…」
「テーラさんが大人の姿で…第七波動ってそんなことも出来るんですね…テーラさんの大人姿ならきっと美人だったんでしょうね…」
確かに思い出してみると再会した時に見た大人のテーラちゃん…色気が凄かったなぁ…テーラちゃんが大人になるとあんな風になるなら私だって…!
『大人姿のテーラのようになりたいなら好き嫌いしないでちゃんと体作りを頑張ることね』
「ひゃあ!?」
「シアンさんは大人姿のテーラさんみたいになりたいんですね?」
「…流石に大人姿のテーラのようにとなるとな…かなり無理な改造をすることになるぞ」
「シアンがやる気なら僕達も手伝うよ」
『シアン改造計画再開ね』
「ああう…」
モルフォのしてやったりの表情が憎らしいと思った。
「……くしゅ!」
「パンテーラ、風邪かい?」
「いえ、お兄様。体調には気を遣っているつもりです…多分これは……(きっとシアン辺りが噂をしていますね)むう…」
「…?」
急に不機嫌になった私を見てお兄様が困ったような表情を浮かべていました。
すみませんお兄様…今回はシアンのせいです。
(シアンは身の危険を感じた)
(パンテーラとの心の繋がりを感じた)
《贈り物》
「兄さん、オウカはどんな物を贈れば喜んでくれると思う?」
弟からの突然の質問に俺は無言でGVを見遣る。
「…それを何故俺に聞く?俺ではなく同性のシアンに聞けば良いだろう?」
「いや、シアンに聞いたら何故かショックで固まってしまって…兄さんならテーラに贈り物をしたから何かアドバイスを貰えるかなって…」
正直俺の経験など何の役にも立たないだろう。
今でもあれで良かったのかと思っているくらいだ。
「……あのリボン、テーラに凄く似合っていたよ兄さん…再会した時にだって着けていたし」
「……そうか……オウカへの贈り物だが、オウカが良く使いそうな物が良いんじゃないのか?俺がテーラに渡したリボンのようにな…プレゼントの場合、あまり高価すぎない物が良いかもしれん。あいつ
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