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「アブルホール一号機、アベル・ルセーブル、出る」
『アブルホールセカンド、ローザ、出ます』
ペダルを踏み込み、バーニアを噴かす。
急激なGと共に、青空が広がる。
「ローザ、重力下戦闘だ。気を付けろよ」
『わかってるよ、お兄ちゃん』
正面に、ドットが見える。
ガウ攻撃空母と出撃したドップの編隊だ。
『ルセーブル技術中尉』
「どうしたブライト?」
『……如何なされますか』
俺に聞くなや!
「幸いここは地上だ。全て落としても問題はあるまい。
では私達は大物食いといくのでガンダム、ガンキャノンの援護を頼む」
ガンタンクは使っていない。
カイ、ハヤト、リュウはガンキャノンに乗って貰っている。
手数の問題と弾種の問題だ。
『了解しました』
ビームキャノンの照準をガウに合わせて、射つ。
見事に当たった。
ビームの小型化技術は連邦の専売特許。
ガウ攻撃空母群に打撃を与えるには、ビームを撃てる戦闘機が最適だ。
『お兄ちゃん凄いね!』
「最初だけだ。直ぐに群がってくるぞ。回避優先だ」
『ガウ落とすんじゃないの?』
「可能ならばな」
こちらに音速で向かってくるドップの編隊に突っ込む。
機銃が当たる。
何発も。
だがアブルホールは落ちない。
確かに外力を加えられての操縦は難しいが、攻撃で落ちる事はない。
ルナチタニウム製の装甲はドップの攻撃程度なら容易に弾く。
更には空中であればアブルホールのアンバックを活かした機動ができる。
始まるのは一方的な蹂躙だ。
ミサイルだけに気を付ければいい。
旋回と変形を駆使して一機づつ確実に落としていく。
『お兄ちゃん。ドップの編隊が撤退始めてるよ?』
三割ほど落とした所での撤退だった。
「放っておけ。無理に追うな。ガウのメガ粒子砲を食らったらさすがのアブルホールも持たん」
戦域から離脱を試みる数機のドップ。
「おお…流石ドップ直線は速いな」
ドップの最高スピードはマッハ5。
うん。頭おかしいわジオンの航空部門。
滞空して、ドップ編隊に睨みを効かせる。
三発ビームを撃った後、こちらも退く。
別方向からきた別のドップ編隊がホワイトベースを襲撃中。
援護に戻る。
「アムロ、聞こえるか」
ガンダムへ通信を入れる。
『は……きこえ……す』
まぁ、重力下でミノフスキー粒子散布状態にしては聞こえる方か。
「ドップ編隊相手なら、コマンドAF-16を使え。幸い、ビームサーベルは予備が十本以上ある」
『は、はい!』
ドップ編隊と相対するガンダムがビームサーベル
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