暁 〜小説投稿サイト〜
異能バトルは日常系のなかで 真伝《the origin》
第一部
第三章 異能訓練
3-3 安藤寿来の異能
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
んの??
なんか分かんないけど無駄使いじゃない??
照れるさまもなんか無駄にかわいかった。


一旦準備整えてそろそろ再開しようという頃、イスに座っている千冬ちゃんは船を漕いでいた。

やる気はあるけどポンコツな鳩子ちゃん。
もうお疲れっぽい読めない千冬ちゃん。
果たして二人は無事戦えるようになるのか。
そしてなにより私がこの子達についていけるのか。そこも問題だった。
ガンバレわたし! 負けるなわたし!

三者三様の戦いの日々が始まった。





????????????????????????????????????????????


連れてこられた場所は学校から少し離れた町の至って普通のマンションの一室。

入口まではありふれたもののだった。が、一さんが呪文の様な言葉を暗唱して入ると、部屋の中は壁や柱がむき出しのコンクリート空間が大きく広がっていた。

「……あんまり驚かねーな」
一さんは期待したリアクションが得られないためか仏頂面で言った。

「千冬ちゃんが色々作ってくれてるんで」
「あー。あの万能っ子の異能かー。いいよなー」
「この前はテニスコート作ってくれて、みんなで異能テニスやったんですよ」
「なにそれ、めっちゃ楽しそうじゃん」

ここだけの話なんだけどさ、と一さんは近づいてきて囁くように、
「うちの芥川とそっちの万能っ子交換しねー?」
「イヤですよ?? 千冬ちゃんは掛け替えのない仲間だ!」
思い出したようにかっこいい台詞を言うおれ。
「じゃあ、この訓練でおれが勝ったら交換な?」
「悪魔か!」
「まあ冗談はさておき」
始めるか、と不敵な顔で彼はコートをたなびかせた。

????????????????????????????????????????????


「もう終わりか? 寿来」

模擬戦闘が始まって三分。
一さんは傷一つない。
かたやおれは既にボロボロだった。
呼吸は荒く、地に伏して、吐くのを我慢するのがやっとの状態。
「まあ現実ってのはこんなもんだ」
一さんが僅かに落胆したような表情を浮かべたのが目に入った。


まずは現状を知るために手合わせをする事になった。
それについては同意見で納得していたが、誤りにおれは気付かなかった。
模擬戦闘はあまりの力の差に一方的な暴力にしかならなかった。

当初抱いていた、一さんが重力に関する異能を持っているだろうという予想は当たっていた。
しかし予想と実際は別物。
物理を無視した加速や跳躍といった読めない動きに
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ