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IF 完全平和ルート
偽装結婚シリーズ
腕の中の天使の話
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守りに慣れているんだな、マダラ」
「イズナが小さい頃……面倒を見るのはオレの仕事だったからな」

 成る程、と軽く頷く。
 そう言う訳ならば、この超が付く程好戦的で唯我独尊を地で貫くこの男が、その性格に似合わず子守りに手慣れているのも訳が分かると言うものだ。
 にしても、よくイズナ君はこの男の性格の悪さに染まらなかったな。きっと反面教師という奴に違いない。
 
 うんうん、と頷けば、マダラの腕の中の赤ん坊が目を覚ます。
 そうして、ぱっちりとした栗色の瞳が私の方へと向けられて、にぱと微笑みかけられた。

 ――し、心臓が打ち抜かれました。

「か、可愛いーよ、つーちゃん!!」
「う、あー」

 戦で鍛えた俊足を使用して、マダラの腕の中から赤ん坊を奪い取る。
 そのままくるくると回れば、キャッキャとはしゃいでくれるもんだから、もう顔がにやけまくりです。

 何この子、なんでこんなに可愛いの! 孫だから? 孫なせいか!?

「見て見てマダラ! つーちゃん、私の事見て笑った!」
「ああそうだな」
「ばーちゃ」
「きゃあああ!! ばーちゃ、だって! そうだよ、つーちゃん! おばあちゃんだよ!!」

 ぷよぷよほっぺをつつけば、紅葉の様な掌が私の指を掴む。
 そのままあぐあぐと私の指に吸い付く赤ん坊にはしゃいでいれば、マダラに溜め息を吐かれた。

 けど、綱手の笑顔が見られたのでちっとも気になりませんでした。
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