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蒼と紅の雷霆
蒼紅:第二十七話 電脳
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った。

『ううっ!お願いGV!その人やっつけて!』

「シアン…」

穴を飛び出し、奥のシャッターを潜るとシャッターがロックされてしまい、メカがGVに襲い掛かる。

「トラップの作動を確認…各個撃破して突破するよ」

『中央の穴は落ちても大丈夫だから 落ち着いて対応しよう?』

「了解」

雷撃鱗の使用に注意を払いながらGVはメカに避雷針を撃ち込み、雷撃を流し込む。

それの繰り返しによってトラップは停止し、シャッターが開いた。

GVは先に進むとオウカのことを思い出し、早く戻って彼女を安心させてあげようと思ったのであった。

『…GV、今はミッション中だからね?』

『『シアン…』』

『ちょww嫉妬?嫉妬っスか?女の嫉妬は見苦しいっスよーwww』

シアンの言葉にシャオは呆れ、シアンの本心でもあるモルフォは微妙な表情を浮かべ、テセオは煽ってきた。

『さて、そろそろマジで聞きたいんですケド。アンタ何でパンテーラの勧誘断ったんスか?アンタの理想って無能力者と能力者の共存でおk?』

「…そうだ」

テセオの問いにGVは答えた。

これは偽りなき自分の本心だ。

『じゃ、どうしてパンテーラの勧誘断ったんスか?パンテーラのやろうとしてることはアンタの理想への一番の近道なんですケド?』

「近道なものか!無能力者を殲滅してその後に生まれた無能力者に自分達の都合の良いように教育する…それでは洗脳と同じだ!!」

『いや、今時洗脳とか珍しくないんですケド?教育やマスメディア、宗教とか…テセオさんが支配するネットもそう。アンタだってフェザーに拾われて色々教えられてそれに従ってたじゃないっスか?それと似たようなもんスよ…それにパンテーラの過去…全てとはいかなくてもアンタも知らない訳じゃないでしょ?』

「それは…」

『無能力者と能力者が手を取り合って仲良くしようなんて時期はとっくの昔に過ぎてるんスよ。テセオさん達が受け入れようとしても向こうが拒むってんなら、関係を綺麗にリセットしてゼロからやり直すしかないんじゃないスか?』

「…それでも僕はどちらか一方を滅ぼさずに、能力者と無能力者の共存を信じる!」

『うはwwパンテーラから聞いてた以上の堅物なんですケド…ま、アンタの無謀な夢がどこまで続くか見物っスねーwwwテセオさんのマジトークタイム終了ーwwつってーwww』

こうしてテセオからの通信が切れた。

『…GV、僕も信じてるよ。どちらか一方を滅ぼさなくても君やオウカのように手を取り合える日がくることを』

『私も信じてるよGV』

『アタシも信じてるわ。何故なら大分丸くなったとしても未だに無能力者嫌いのソウがオウカと普通に接してるんだもの…不可能じゃな
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