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緋弾のアリア ―瑠璃神に愛されし武偵―
T La bambina da I'ARIA…
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―空から女の子が降ってくるって思う?

昨日放送していた映画ではそういうシーンがあった。
まぁ、私は見てないが。
別に興味ある内容ではなかったし。
同居人は見ていたみたいだけど。
それはさておき、映画とか漫画とかでよくある導入シーンではある。
そういうのって、不思議で、特別な事が起きるプロローグ。
そのストーリーでは主人公は正義の味方とかになって大冒険・・・・・
というのがお約束。

「『ああ、だから先ずは空から女の子が降ってきてほしい!』
・・・なんていうのは浅はかってモンだ。だってそんな子は普通の子な訳がない」

「普通じゃない世界に連れ込まれ、正義の味方仕立てられる。
・・・・そんなことは現実において危険で、面倒なことに決まってるんだ」

これが私の同居人、遠山キンジ(性別・男)の論である。
実にTHE・平凡人生を望む彼らしい論である。

対する私・水無瀬凪優(性別・女)はそうは考えないが。

「なったら、なった。ケースバイケースで乗り切る」

これだ。楽天的と思うかもだが、実はすごく難しい。
・・・・そんなことはさておいて。
あぁ、今日も朝に飲むコーヒーは美味しい・・・。
この朝のコーヒータイムは(男子)寮の自室での至福の時・・・・。
ここで、疑問に思った方もいるであろう。

「なぜに女子が男子寮に住んでいるのか」・・・・と。

答えは武偵高校らしい答えだった。
「酔った勢いで喧嘩した教師(誰とは言わない)が投げた手榴弾が被爆して大破。
修理に莫大な金がかかるので、それより安価な取り壊しで済ました結果、
入寮者の方が溢れた」

・・・・身も蓋もない。

「あ、おはよー。キンジ」

「ああ、おはよう。凪優」

前述の同居人こと、遠山キンジはトランクス一丁の格好であった。
寝起きだし、当然の格好である。
ここで、一々叫ばない私。
もう、なんというか慣れた。
それも女性としてどうかと思うが。

「もうそろそろ来る頃だし、着替えてきたら?」

「もうそんな時間なのか。わかった」

私の助言に従い自室へ着替えに戻るキンジ。
私は飲み終わったコーヒーカップを洗う。
洗い終わったその時、

・・・・・・ピン、ポーン・・・・・・

慎ましいチャイムが鳴った。
ほら、やっぱり。
私は玄関の方へ行き、扉を開ける。
玄関の扉の前に立っていたのは、純白のブラウスに臙脂色の襟とスカート
・・・東京武偵高校の女子制服(冬服)に身を包んだ、黒髪の絵に描いた大和撫子だった。
彼女の名は星伽白雪。実家は由緒ある星伽神社。
つまり、彼女は巫女さんである。
キンジとは幼馴染で白雪はキンジの事を「キンちゃん」と呼んでいる。

「あっ、キ・・・凪優ちゃんおは
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